KYOTO LETTER 編集部
人々を魅了する京都の桜。歴史や文化を感じる名所に溶け込み、美しさをより際立たせます。お花見で心を満たした後は、京グルメ&絶品スイーツでお腹も満たしましょう!KYOTO LETTER編集部が厳選した5スポットをご紹介します!
北は銀閣寺付近、白川通今出川の交差点から始まる哲学の道。琵琶湖から京の街中へと水を運ぶ疎水沿いにソメイヨシノ、ヤマザクラ、八重桜などが並ぶ歩道です。哲学者・西田幾多郎がこの道を深く考えながら歩いたことから「哲学の道」と呼ばれています。
もともと桜が植えてあったわけではなく、1921年に日本画家・橋本関雪が京都市の皆様への感謝を込めて300本の若木を寄贈したことから始まります。その為この桜並木は「関雪桜」とも呼ばれ、私たちは春になると満開の桜を楽しむことができます。
お寺や神社と違って常に開かれた場所ですので、人との距離が取りやすい早朝や夜に訪れる方もいらっしゃいます。
さて、この哲学の道の南側の終着地、若王子神社の手前にあるのが「小径」さん。昔ながらの喫茶店の雰囲気が漂います。
こちらでオススメしたいのが、みたらし団子と香煎茶のセット。1串5個×3本のみたらし団子のやさしい甘さに、ほんのり梅の香りを感じる香煎茶でほっこりと一息つけます。
ここでエネルギーを補給したら、もう少し歩ける気がします。
【哲学の道】住所:京都市左京区若王子町2(南端、若王子神社)
【小径】住所:京都市左京区鹿ケ谷上宮ノ前町63電話番号:075-751-9801営業時間:10時30分~18時00分 火曜・水曜休み
嵯峨嵐山駅や渡月橋から歩いてすぐ、世界文化遺産に登録されている天龍寺は嵐山・亀山・小倉山を借景にした広大な曹源池庭園や、どの位置から見ても龍と目が合う天井画、八方睨みの「雲龍図」が有名です。
こちらの庭園内には枝垂れ桜、ソメイヨシノ、山桜など約200本の桜が咲き誇り、多くの観光客で賑わいます。
天龍寺参拝の後はトレンドのヌン活を。
高級ホテル「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」の中にあるカフェ「茶寮八翠」は、嵐山の代名詞ともいえる保津川を眺めながらゆったりとくつろげる、なんとも贅沢な空間です。
茶寮 八翠 の「和のアフタヌーンティー」のご利用には事前予約が必要になりますので、まずはホテルの公式ページをチェック!
「和のアフタヌーンティー」6,100円(税サ込)は、八翠自慢のセイボリーと甘味がセットになった人気のメニュー。カレーライスと米粉パン、お弁当箱の中に入った軽食に、和と洋が融合したスイーツと、ドリンクがつきます。甘味は和菓子の老舗「亀屋良長」とタイアップ。代表銘菓「烏羽玉」の桜味もあります(献立は季節によって変わります)。
春の食材を使用した色鮮やかなアフタヌーンティーをこのロケーションの中でいただけるなんて最高です。
他にもミックスサンドウィッチや鯛茶漬け、一番出汁のビーフストロガノフなど八翠オリジナルメニューも用意されています。ソフトドリンクとアルコールの品数が豊富にあり、お子様メニューも完備。
桜の時期に行くべきオススメカフェの1つです!
【天龍寺】住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68電話番号:075-881-1235(8:30〜17:00)参拝時間:庭園・北門受付▶8時30分~16時50分公式HP:https://www.tenryuji.com
【茶寮八翠】住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町12 翠嵐 ラグジュアリーホテル京都内電話番号:075-872-1222(「茶寮 八翠」直通)営業時間:11時00分~17時00分公式HP:https://www.suihotels.com/suiran-kyoto/restaurant/cafe-hassui
祇園・八坂神社と知恩院に挟まれるようにある円山公園。普段から気軽に訪れることができるスポットですが、春はまるでべっぴんさんがお化粧したかのような、華やかさを一層増す公園です。
もともとは八坂神社や周辺のお寺の境内だったところが明治時代に京都市の管轄になり、円山公園として開かれました。2023年現在136年の歴史がある、京都市内で1番古い公園です。デザインしたのは庭師・小川治兵衛(7代目)。ひょうたんの形をした池と広大な敷地が特徴で、桜の数はおよそ650本。満開の頃は屋台が並び、縁日気分を満喫できます。
公園の中央にそびえ立つ一本桜は「祇園の夜桜」(祇園しだれ)として有名な、一重白彼岸枝垂桜(ひとえしろひがんしだれざくら)。初代の遺伝子を引き継いだ2代目で、植樹して74年がたちます。
迫力のある桜を背景に、写真を撮る人が多く集まります。暖かい陽の光の下の桜も美しいですが、夜に観賞するのも趣がありますよね。
祇園しだれから南に進み、突き当りを左手に進むと右側に見えてくるのが、「無碍山房 Salon de Muge」。
料亭「菊乃井」さんプロデュースのカフェです。2017年のオープン以降、日によっては長い行列ができて整理券が発行されるほどの人気店です。カフェ利用の場合、予約は受け付けておらず先着順になりますのでお早めに…!整理券発券の際に電話番号を入力しておくと、連絡があるまで周辺を散策することもできますよ。
ゆったりとした空間の店内からは美しい庭を眺めることができ、日常の喧騒から逃れてのんびりできます。デートにも最高のロケーションです。
「季節のパフェ」春は苺がぎっしり入った苺パフェです。インパクトのある見た目に写真を撮らずにはいられません。
積み重なったフレッシュ苺の上から苺のソースがかかっています。中には牛乳を煮詰めて作ったアイスといちごソルベが。ミルクアイスは濃厚さがあり、苺の酸味とも相性抜群です。口の中が苺で溢れ、なんとも幸せな、食べ応えのあるパフェです。
他の時期はメロンやシャインマスカットのパフェが味わえます。
無碍山房濃い抹茶パフェ 1,760円(税込)
茶道における薄茶の4倍の量のお抹茶を使用したアイスが特徴のパフェ。抹茶ゼリー、白玉や小豆、自家製カステラなどが入っています。上品でいて主張しすぎない、京都らしい風情が感じられます。
無碍山房さんは京都高島屋3階にもありますので、もし整理券がゲットできなかったらそちらに行ってみるのも手です!
時雨弁当5,500円(税込)は要予約で、入店時間は13時まで。
名店の成せる業が手の届くお値段でいただけるだけあって若い世代も多く訪れています。ディテールにこだわった四季のお料理を堪能できます。
料亭にはまだ無縁と感じる世代でも、まずは1つのステップとして利用できるこちらのカフェ。段階的に日本料理の奥深さを味わえたら、改めて日本の食文化の素晴らしさを感じていただけると思います。
【円山公園】住所:京都市東山区円山町電話番号:075-561-1350(公財)京都市都市緑化協会公式HP:https://kyoto-maruyama-park.jp
【無碍山房 Salon de Muge】住所:京都市東山区下河原通高台寺北門前鷲尾町524電話番号:時雨弁当の予約▶075-561-0015 (喫茶の予約はなし)営業時間:時雨弁当▶11時30分~13時00分(最終入店) 喫茶▶11時30分~18時00分(17時L.O)公式HP:https://kikunoi.jp/kikunoiweb/Muge/index
平安神宮は京都の3大祭りの1つ、時代祭りの舞台にもなっています。創建されたのは2023年現在から数えて128年前の明治時代で、日本の都が京都から東京に移った後になります。国都として京の歴史がスタートした当時の桓武天皇と、幕末から明治に生きた孝明天皇をお祀りしています。
京都復興に込めた思いを形にした、市民のための神社と言っても過言ではありません。挙式・披露宴を始めお宮参りや七五三など人生の節目の行事で訪れたり、コンサートや能などのイベントも行われる神社です。
春には社殿を取り囲む神苑に、八重紅しだれ桜など20種類約300本の桜が咲き誇ります。円山公園も手掛けた7代目小川治兵衛作の神苑は、入口からすでに桜でいっぱいです。また、神苑の中を進んだ先にある東のエリアにはしだれ桜が池に映り、大きなレンズをつけた高性能カメラを持った方をよく見かけます。
境内には朝6時から入れますが、神苑は午前8時30分より。2023年4月にはライトアップコンサート「平安神宮 桜音夜(さくらおとよ)」が4年ぶりに開催されます。照らされた桜とともに音楽を楽しめる素敵なイベントです。
その平安神宮の西側、歩いて約1~2分の距離にある料亭「六盛」さんでは、ランチ限定の手をけ弁当とスフレが人気です。手桶は重要無形文化財の保持者(人間国宝)である中川清司氏が作ったもので、旬の野菜の炊き合わせや焼き魚が桶の中に収められています。ごはんは毎月変わり、お値段は3,410円(税込・サ別)。
六盛さんの中にあるカフェ「茶庭(さてい)」では、名物のスフレとドリンクがいただけます。営業時間は14時~17時です。
春はストロベリーや桜味といった季節を感じるフレーバーのスフレ。夏はマンゴーやブルーベリーチーズ、秋はアップル&シナモンやマロン、冬は柚子やジンジャー&ハニーなどといった、四季折々の味が楽しめます。何度でも行きたくなりますね。(各957円)
六盛さんは百貨店に出店していますが店舗はここだけしかないので、行く価値のあるお店です。お一人様も気兼ねなく入れるようカウンター席もあります。
【平安神宮】住所:京都市左京区岡崎西天王町97電話番号:075-761-0221参拝時間:時期により変更あり公式HP:http://www.heianjingu.or.jp
【六盛】住所:京都市左京区岡崎西天王町71電話番号:075-751-6171営業時間:11時30分〜14時00分、17時00分〜21時00分 茶庭(カフェ)は14時00分~17時00分 月曜定休(祝日の場合は振替)、他不定休公式HP:https://www.rokusei.co.jp
桜は風に吹かれたり雨が降るとすぐ散ってしまう、儚いもの。1年のうち1~2週間しか味わえないこの貴重な景色は、何度見ても美しいものですよね。飲食店は予約が必要なお店もありますので、ご確認の上お出掛けください。
※値段は2023年2月現在
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