【前編】京都水族館はなぜこんなにも愛され水族館なのか!?

〜京都水族館のコンセプトを深掘り!〜

〜京都水族館のコンセプトを深掘り!〜


京都で、家族で遊びに行こう、恋人とデートに出かけようと思った時に京都在住の方はどこを思い浮かべるだろうか?

KYOTO LETTER編集部でよく話題に出て、私たちの「なんだそれ、行きたい!!」欲をSNSや電車広告で強烈に刺激してくるのが「京都水族館」である。

SNSで話題になった、ペンギン達の人間味溢れる関係性を可視化した「京都ペンギン相関図」や2020年7月のリニューアルオープンを予告する「変態予告」広告など、様々な企画・伝え方をしている京都水族館。

京都水族館を熱烈に愛している人たちが多くいて、「京都水族館はなぜこんなにも愛され水族館なのか!?」を教えて欲しいという感情がふつふつと湧き上がり、すぐに連絡を取り、京都水族館の企画広報チームの奥村さんにお話をお伺いしてきました!

京都水族館とは

京都の梅小路公園内にあり、小さなお子様から大人まで、親子やカップルでも楽しめる国内最大の内陸型の水族館。

館内は現在10のエリアに分かれている。

①京都の川の魚やオオサンショウウオが見れる「京の川」

②海の中で一緒に泳いでいるような不思議な感覚が味わえる「オットセイ」

③チューブ状の水槽で愛らしい姿を間近で観察できる「アザラシ」

④京都の海の生き物が見れる「京の海」

⑤59羽のケープペンギンが暮らす「ペンギン」

⑥2020年にリニューアルオープンした「クラゲワンダー」

⑦開放的な180度のパノラマが広がる「イルカスタジアム」

⑧チンアナゴやウツボなどに出会える「交流プラザ」

⑨京都の希少生物が見れる「山紫水明」

⑩自然風景豊かな屋外エリア「京の里山」

【前編】京都水族館のコンセプトを深掘り!

-2021年10月某日 京都水族館内にて-

フジタ

いつも京都水族館さんのSNSや面白い企画など拝見させていただいております。 1つではなくて、何度もこういった企画を立てられていますので、今日は、企画・実施される際の秘訣や、どのような想いで企画されているのかをお聞かせいただきたいと思っています。

奥村さん

はい、今日はよろしくお願いします。

フジタ

まず最初に京都水族さんの全体のコンセプト「水と共につながる、いのち。」に込められている 想いを教えていただいてもよろしいでしょうか?

奥村さん

「水と共につながる、いのち。」は、京都水族館の展示を表現したコンセプトです。

コンセプト「水と共につながる、いのち。」

三方を山に囲まれた京都盆地には、山々がもたらす水の恵みがあります。

市内には鴨川(かもがわ)、桂川(かつらがわ)、宇治川(うじがわ)をはじめ、10もの一級河川が流れ、古くから「山紫水明の都(さんしすいめいのみやこ)」として独特の川文化を築いてきました。

たとえば、平安時代にはものを運ぶために川が整備され、川にまつわる和歌が詠(よ)まれました。

桃山時代には川床(ゆか)の風習がはじまり、江戸時代には友禅染(ゆうぜんぞめ)が登場。京の都はこうやって、水と共に歩んできました。

丹波(たんば)の山々や芦生原生林(あしうげんせいりん)にふった雨がわき水になり、小川になり、やがて大きい川となって、最後は海へ流れこむ。

京都水族館はこうした源流から海にいたるつながりと、水を通じて多くのいのちが共生する生態系を再現しています。

また、京都水族館では、展示だけにとどまらず、遊びながら学べるプログラムを実施。水と、水に棲(す)むいきものたちと親しめる、そんな総合エデュテインメント※型施設をめざしています。

そして水族館から帰り道、自分の周りの自然やいきものを見てほしい。考えてほしい。

そんなきっかけになる「窓」を目指しています。

引用:京都水族館HP 

フジタ

展示なんですね。

奥村さん

入り口入ってすぐ、オオサンショウウオを展示する鴨川を再現した水槽がある「京の川」エリアから始まるんですよ。

最初に人々をお出迎えするオオサンショウウオたち

フジタ

はい、そうですね。

奥村さん

オオサンショウウオってそんなに、水族館ではスパースター的な立ち位置では決してないんですよね。笑 京都水族館には、イルカもペンギンもアザラシもオットセイもいますし、京都の海を再現した大水槽もあるんですけど。

フジタ

確かに。

奥村さん

「水と共につながる、いのち。」というのは、1滴の雫の水が 川に落ちて、川がどんどん大きくなり、それが海に繋がっていって、 またそれが雲になって、雨が降って、また川に流れるという、一連の水の循環の中に これだけの生き物たちが繋がっているよ。ということを展示のコンセプトとして表現しているんです。

エリア最初に目にするのがこの岩間から雫が流れている光景だ

フジタ

そういう意味が込められているんですね。

奥村さん

だから、最初の展示が京都を代表する鴨川の川の雫から始まる設定になっています。

フジタ

なるほど!確かに京都に住んでいると、もちろん日本海側は海に触れますけれど 多くの人は、それこそ身近に触れる「水」は鴨川だったりしますもんね。

奥村さん

はい、そうですね。ここ京都で水族館を運営する上で、京都の身近な環境やいきものを伝えていきたいっていう想いがありましたので、オオサンショウウオから始まるストーリーになっています。 ただ単に、展示するだけでなく鴨川のオオサンショウウオは交雑問題など深刻化しているんですけども、そういった現状を地元の人たちへ発信することも担っています。

【オオサンショウウオの交雑問題】
-今、鴨川では人的に持ち込まれたチュウゴクオオサンショウウオと、日本固有種のオオサンショウウオが交雑し、固有種の数が激減しています。-

フジタ

僕も京都水族館さんが発信していただいていないとオオサンショウウオの交雑問題なども知ることができなかったと思います。

奥村さん

そうですよね。そもそもオオサンショウウオって清流に棲む生き物なんですよね。なのでオオサンショウウオのいる川がこんなに身近にある自然環境はみんなで守っていきたい、そういったことも伝えていきたいです。

フジタ

ありがとうございます。「水と共につながる、いのち。」というコンセプトはまずは全体の展示だったりを示す言葉なんですね。

奥村さん

そうですね。京都の"川"にフューチャーはしているんですが、大きく"水の循環"と人とのつながりを表現するため、最後のエリアは田んぼのエリアで終わるんです。

フジタ

そうですよね。京の里山ですよね。

京の里山

奥村さん

はい、あそこが展示エリアの最終です。雨が降って豊かなこういう里山を育てていて、そこにはたくさんの生き物がいて、人の手が入ってお米が育って。そこまでを10の展示エリアで"一連の水の流れ"として伝えています。

フジタ

1番、京都らしさを出しているのは、「京の川」「京の海」「京の里山」でしょうか。

奥村さん

あと「山紫水明」というエリアでは、は京都の希少生物を展示しています。

山紫水明(オヤニラミ)

フジタ

いつも来させていただく時はなんで里山で終わるんだろう?ってちょっと不思議な気持ちになっていました。笑

奥村さん

ビオドープみたいな感じで理解されている方もいらっしゃるんですけども。笑 そういうわけではなく、本当に水の流れの最終終着点として考えています。

※ビオトープとは、ドイツ語の合成語で「いろいろな野生の生きものが暮らせる場所」を意味します。

フジタ

人の営みと共にという部分なんですね。

奥村さん

そうですね。

フジタ

生き物の営みと人の営みが対になっていたり、照らし合わせた企画なども多いと感じているので、京の里山が最後に来るのがとても納得できました。コンセプトに沿って、組み立てられているんですね。

奥村さん

自由導線で色んなエリアを見学できる水族館もありますが、京都水族館は基本的にはその流れに沿って見ていただくような導線設計にもなっています。

フジタ

大きくは水の循環を伝えるけれど、県外から来られる方にも京都ならではのオオサンショウウオから始まってという導線になっているんですね。

奥村さん

はい。そうですね。

フジタ

ありがとうございます。もう一つコンセプトの中のワードとして面白いなと思っていたのが"エデュテインメント"なんですが、あまりご存知がない方もいらっしゃるかと思いますので改めて教えていただいてもよろしいでしょうか?

奥村さん

エデュケーション(教育)とエンターテインメント(娯楽)を合わせた合成語です。ただ、生き物を見て、綺麗だな、かわいいなだけではなく そこから1つでも気づきを得てもらう。そのために生き物に興味を持ってもらうきっかけをこの水族館で作ってもらいたいと思っています。そして、来た時よりも帰る時には友達やお父さんお母さんに話したくなるような知識を得て帰っていただきたいという想いで、展示だけではなくワークショップや、プログラムも行っています。

フジタ

とても素敵ですね。

奥村さん

今はコロナ禍で休止しているのですが、小さいお子さまでもワークショップをすることで、ただ工作するだけではなく、工作をする過程で生き物の特徴知ったり、本物と比べてみてもらったりしています。

フジタ

前、鴨川でオオサンショウウオを作って持っていこうってこともしていましたよね。

奥村さん

昔ですね。笑 実際に作って持っていくこともやっていましたね。笑

フジタ

なるほど、やっぱり展示をするだけではなく、こういった教育や体験も重視されているんですね。

奥村さん

そうですね。生き物を知っていただく"きっかけ"作りの一要因に水族館がなりたいと思っています。

フジタ

きっかけが体験になっているんですね。

奥村さん

今は休止していますが、バックヤードツアーなど、展示を見るだけではない企画などもどんどん提供していきたいという想いもあります。

バックヤードツアーの様子

フジタ

色々面白い企画を実施されていますけれど、基本的には"体験"と"教育"の部分を常に考えられているんですね。

奥村さん

そうですね。色んなアプローチの仕方で、いきものへの興味を深めてもらう。 あとは、ペンギンそのものが好きというよりは、ペンギンのこの子が好き!となってもらって一緒に成長を見守ってもらいたいと思っています。

全59羽の個性と見分け方のパネル。ペンギンの名前でも京都在住なら推しが見つかるかも?

フジタ

そうですよね。そこまで好きになると、教育というより長期的に自発的に好きになりますよね。

奥村さん

そうなんです。教育という形で押し付けてやるというよりは自発的になって、興味が生まれるような仕組み、仕掛けは作って行きたいと思っていますね。

フジタ

ありがとうございます。このような形で生態系・生き物に興味を持ってもらうということをされているのですね。

奥村さん

その延長線上に、生き物が暮らす自然環境を、自分たちがどうやったら守れるのか?ということに繋がっていくと嬉しいですね。

フジタ

まずは知らないと自分たちがどうしたらいいか分からないですもんね。

奥村さん

そうなんですよね。水族館に行った後には、「もし今度山に行ったら、このいきものを探してみよう」となってほしいですね。

フジタ

京の里山は鯉やめだか、虫などがみれますよね。

奥村さん

そうなんです。季節によっては、ヤゴがトンボに孵る姿が見れますし、梅小路公園の池の鴨が 子供を連れて里山にやってきて子育てしているところが見れたりしますね。笑 あと、トンビやサギが魚を狙っていたり。笑

フジタ

面白いですね。笑 そうなると少し水族館を飛び越えたところでもありますが、生き物を知ってもらうというところなんですね。

奥村さん

そうですね。生き物とか自然環境ににふれてもらうためですね。

フジタ

あとはエンターテイメントという部分でプロジェクションマッピングやラインでQRコードを使用して生き物の鳴き声が聞けたりデジタルを積極的に駆使しておられるかと思うのですが、こちらもまずは楽しいと思ってもうらう”入り口"と考えてのことでしょうか?

館内でQRを読み込むと生き物たちの意外な鳴き声が聞える
プロジェクションマッピング_ぬめぬめワールド

奥村さん

そうですね!色々体験していただいてありがとうございます。

フジタ

ありがとうございます。「近づくと、もっと好きになる。」というコンセプトワードがあると思いますが、こちらはどういったものなんでしょうか?

近づくと、もっと好きになる。

いきものも、人も、距離をとってばかりいちゃ、見えないことがある。

だからこそ、思いっきり近づいてもっとお互いをわかりあう、そんな水族館になりたいのです。

いきものとの距離

スタッフとの距離

一緒に来た誰かとの距離

近づくことは、いつも新しい世界への入り口であると私たちは思っています。

京都水族館に来る前と、来た後では、何かが変わる。

近づくと、もっと好きになる。

引用:京都水族館HP

奥村さん

そうですね。「水と共につながる、いのち。」が展示の大きなコンセプトで、「近づくと、もっと好きになる。」はコミュニケーションコンセプトです。

フジタ

「近づくと、もっと好きになる。」はミクロ的な要素が大きいのかなと感じています。HPにも書かれてはいるのですが、スタッフの方々や恋人生き物との距離感を大切にされているのですよね。

奥村さん

はい。水族館というのは、そこで大切な人たちと過ごす時間の価値が上げれるんじゃないかと思っています。 来た人との距離も近づける、生き物たちとの距離も近づける、飼育スタッフとの距離とも近づける場所でありたいというのが「近づくと、もっと好きになる。」に込められている想いですね。

フジタ

個人的に、小さなお子さんがいる友達は高確率で京都水族館さんの年パスを持っているので、入ったところのパネルでしたり、最後の坂のところに展示されている写真のビジュアルとか本当にこれが理想ではなく実際に起こっていることなんだなーと思っていつも見ています。近くに住んでいる人が羨ましいです。

奥村さん

ありがとうございます。笑 本当に毎日来られる方もいらっしゃいます。

フジタ

そう考えると、そういう子達が過ごす子供時代と僕みたいに身近に頻繁に生き物と触れ合ってないとでは多分感覚も全然違うんでしょうね。

奥村さん

うんうん。公園に行く感覚で来て欲しい!

フジタ

あー!めっちゃいいですね。

奥村さん

京都水族館自体も、梅小路公園の中にもあるんですけど、ちょっと公園に行こうかという感覚で、日常生活に水族館のある暮らしを、多くの人が体感してくれたら嬉しいです。

フジタ

スタッフの方と仲良くなる方は日常的に結構いらっしゃるんでしょうか?

奥村さん

もうそれは日常的にありますね!

フジタ

へー!

奥村さん

館内を見ていただければ分かると思うんですが、一般的な解説パネルはあまり置いていないんです。この生き物はどういう生き物で、どういう特徴があってというのは、直接飼育スタッフと会話して知識を得てもらいたいというのが、開業時からのスタイルです。ですので、飼育スタッフがパブリックにいることが結構多いです。

フジタ

確かにないですね。

奥村さん

普段作業しながらでも、決して黙ってごはんをあげるのではなくて、前にお客さまがいたらこういうのを食べるんだよ〜とか。なるべく会話から知識を持って帰ってもらいたいと思っています。

フジタ

なるほど、確かに水槽のパネルに名前と絵だけがあるので不思議に思っていました!

奥村さん

そうなんです。絵と種類だけです。笑

詳細な説明はあまり出していない

フジタ

大きくは企画パネルか手書きのものがしかないですよね。

奥村さん

そうなんです。会話をすることで生き物のことがすごい好きになってまた会いに行きたくなる、あの子どうしてんだろう?という気持ちになるというのがベストかなと思います。

フジタ

そういう意味では、「近づくと、もっと好きになる。」をずっとされているんですね。

奥村さん

そうですね。開業の時には実はこのコンセプト自体はなくて、2018年に改めて設定しました。

フジタ

そうなんですか!「夜のすいぞくかん」のムービーなどで、距離を縮めるイメージが出ていたりしていたと思うのですが個人的に特に面白いなーと思ったのが「LOVE SUPPORT PROLECT」です。笑

LOVE SUPPORT PROJECT」は、デートで来館されるカップルで男性の方をメインターゲットに恋愛の成就を応援する企画です。

光の当て方によって人物の印象が変わる最新のライティング技術を利用し、男性が普段よりも一層格好良く照らされるスポットライトを設置します。また、特定の狭い範囲にいる方を選択して自動的に音を届ける指向性スピーカーを取り付け、スピーカーから流れるクリスマスソングなどを聴きながら、2人だけの世界に浸る時間と空間を演出します。

https://www.kyoto-aquarium.com/lovesapo/

奥村さん

笑 あの企画の中で、恋愛相談を募集して、飼育スタッフの面白くて勇気付ける回答が多くてSNSで話題になりましたね。

フジタ

そうですよね。Twitterで「僕も一緒ですね」みたいな回答とかが話題になっていましたよね。

奥村さん

ペンギンの〜に僕もずっと振られていますとかありましたね。笑 性転換する魚に例えて思い切って新しい恋を始めましょうとかも。笑

フジタ

笑 これも”人”と"生き物との距離が近づいている"という気持ちになります。

奥村さん

はい、そうですよね。笑

フジタ

コロナ禍によって「近づく」というのが少し難しい状況になりましたが、「いきものディスタンス」などによって工夫されて"近づく"を実施されていますよね。

奥村さん

そうですね。2m距離を空けてくださいと言われても小さなお子さまはイメージしずらいと思うんですよね。 それを水族館らしく、2mをアカクラゲ1.3匹分とか、ケープペンギン5羽分とか、それだけでも関心を持っていただけるかなと思います。笑

フジタ

いやー本当にそうですよね。空けちゃいますもん。笑

奥村さん

あの生き物ってそんなに大きかったん?とか知れたりとかも。

フジタ

そういうことを企画広報チームの皆さんが考えられたりするんですか?

奥村さん

そうですね。同じオリックス水族館が運営する「すみだ水族館」とも連携して、一緒に考えたりします。

フジタ

へー、そうなんですね!僕らもすごい勉強になりました。伝え方1つで嫌な気持ちがしないで行動できるし、知識もつくというのが圧巻です…。 これができるのは、コンセプトの軸があるからこういう(いきものディスタンス)アイディアが生まれるんですよね。

奥村さん

そうかもしれませんね。京都水族館らしさですよね。

フジタ

京都水族館らしさを作るワードも企画広報チームの方々が考えられたりもするのですか?

奥村さん

そうですね。 企画広報チームがメインで飼育スタッフの目線や運営スタッフメンバーやカフェやショップのメンバーなど、日々お客さまとやりとりするスタッフの意見を聞いたりもしますね。

フジタ

色んな意見を取り入れているんですね。

奥村さん

今通って来てもらった(バックヤードの)ホワイトボードにある日突然この時期にこんなことをやりたいんです!とか書かれてあったり。

※社員の方々が通る通路にざっくばらんに意見や教えたいことなどを書くホワイトボードがある。どこにも出ないボードということで社員の方が書かれるので撮影はできませんでした!

フジタ

確かに色々書かれていましたね!

奥村さん

2020年の7月のくらげのリニューアルの際には、全スタッフにオリジナル商品やメニューのアイディアを募集したりもしました。

フジタ

わー、楽しそう…!

奥村さん

みんな生き物が大好きなので、そこからすごい良いアイディアが出てきたり、実際に商品化して販売した商品もあります。

スタッフ考案:クラゲクッション王冠付き(※販売は終了しています)
スタッフ考案:タコクラゲソフト(※販売は終了しています)

フジタ

へー!アイディアが多く書かれているんですか?

奥村さん

普段は、飼育スタッフから、今の時期のこういういきもの姿を逃さないで見てねーとか、今日お客さまとこんな話して楽しかったとか。笑

フジタ

へー!めっちゃいいですね!

奥村さん

そんなことをスタッフ間でボードを使って共有していますね。

フジタ

なんかみんな同じものが好きっていいですね!

奥村さん

そうですね。すぐにボードで投票が始まったりしますね。笑

フジタ

でも、こう横の繋がりをボードなどでできるって素敵です。

奥村さん

何かを企画する上で、事故の無いようにするのも私たちの最大のミッションでもあるので、この導線だと成り立たないよ、など、運営目線での意見も吸い上げることも大切にしています。

フジタ

そういうところの意見も吸い上げられているんですねー!ありがとうございます。 京都水族館さんの全体のコンセプトをお伺いさせていただいたのですが、そちらを踏まえて メインにしているターゲット層などってありますか?

奥村さん

いえ、そこは特に設けていなくて全ての方に来ていただきたいと考えています。

フジタ

ありがとうございます!


中編は京都水族館の面白い企画について掘り下げてお話しをお伺いしています!

この記事をシェア!