【2023年節分】京都の節分を知り、厄を払う。


KYOTO LETTER 編集部

2023年がスタートし、あっという間に1月を終えようとしています。2月のイベントと言えば、間もなく節分祭が始まります。ここ数年はコロナウイルスの影響により中止していた神社も多かったものの、今年は通常開催のところが多いようです。そこで今回は節分祭の歴史も紐解きながら、訪れておきたい定番スポットをご紹介いたします。

【吉田神社】

吉田神社とは?

吉田神社は京都の左京区に位置し、京都大学に隣接しています。今から約1100年程前の平安時代に、平安京の守護神として創建されました。以来、厄除け・開運の神様として信仰されてきました。

江戸時代には幕府から全国の神社の神職の任免権を与えられるなど、全国の神社に大きな影響を及ぼす神社となりました。境内には、吉田神社以外の神様が祀られている摂末社(せつまつしゃ)という小さな神社が多数存在しており、見所が満載です。


吉田神社の節分祭

吉田神社と言えば節分祭が真っ先に挙げられる程有名な祭りで、室町時代から長く続く京都の代表的な伝統行事の一つです。毎年節分前後の3日間で行われ、多くの露店と厄除けの祈願をする参拝者で埋め尽くされます。

節分前日の2/2には俗に「鬼やらい」と呼ばれる追儺式(ついなしき)が、平安時代から伝わる古式に則って執り行われます。四つの目を持った仮面を被る「方相氏(ほうそうし)」が、盾と鉾を使って赤・青・黄の三匹の鬼たちを追い払うもので、迫力満載です。


【拝観情報】

住所: 京都市左京区吉田神楽岡町30番地
電話番号:075-771-3788
営業時間:※行事毎に異なります。通常時は9時00分~16時30分

【2月2日】
 ・8:00~ 節分前日祭/疫神祭
 ・追儺式(鬼やらい神事)
【2月3日】
 ・8:00~ 節分当日祭
 ・火炉祭
【2月4日】 
 ・9:30~ 節分後日祭

【2月5日】
 ・10:00~福豆抽選会

※露店の出店日は2月2日・3日のみとなります

公式サイト:http://www.yoshidajinja.com/



【廬山寺】

廬山寺(ろざんじ)とは?

廬山寺は、平安時代中期に京都の北にある船岡山に、良源(元三大師)によって創建された寺社を始まりとしています。その後豊臣秀吉によって寺社と市街地が整備された際に、現在の地に移転してきました。幾度も火災に遭って焼失を繰り返してきましたが、江戸時代に仙洞御所の一部を移築してきたものが現在の本堂です。

また平安時代の歌人として有名な紫式部の邸宅が、実は廬山寺の境内に存在していました。紫式部はこの地で育ち、結婚生活を送り、そして一人娘を育てたと言われております。紫式部が執筆した「源氏物語」のほとんどがこの地で執筆されており、紫式部ファンがこぞって訪れています。


廬山寺の節分会

廬山寺の節分会は通称「鬼おどり」と呼ばれており、京都屈指の節分会の名所として知られています。「鬼おどり」は、廬山寺を創建した良源(元三大師)が鬼を退治したという故事を元にしています。堂内で執り行われている厄除けのための護摩供の修法の邪魔をする、鬼のユニークな踊りが特徴です。

節分会当日の16時からは、福餅・蓬莱豆撒きが行われます。この福餅を食べると、開運出世をすると言われています。また紅白の豆は、厄除け開運、諸願成就の観世音菩薩の化身だと言われる良源(元三大師)を表したものです。紅白一粒ずつ食べると、寿命が延びると言われており、福餅と共にとても縁起の良いものです。


【拝観情報】

住所:  京都市上京区寺町通り広小路上る北之辺町397
電話番号:077-231-0355
営業時間:※通常時は9時00分~16時00分

【2月3日】
 ・15:00~ 追儺式
 ・16:00~ 福餅・蓬莱豆撒き

休業日:無休
公式サイト:http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/



【まとめ】

数十年に一度とも言われる大雪に見舞われる等まだまだ厳しい寒さが続く京都ですが、思わず足を運びたくなるような京都の節分祭。子供の頃に経験していた節分祭とはまたひと味違った、伝統行事としての節分祭を味わってみてはいかがでしょうか。

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