KYOTO LETTER 編集部
京都観光と言えば、春の桜や秋の紅葉と寺社仏閣の姿が代表的ですが、実は新緑の時期もまた趣向の異なった美しい京都の姿を堪能することができます。 春秋ほどは観光客の方が殺到しないこの時期だからこそ、ゆったり散歩でもできるような新緑の美しい観光スポットを、その由縁とともにご紹介していきます。
嵐山のシンボルである竹林の小径は、野宮神社から天龍寺の前を通り、大河内山荘庭園まで約400mに渡って両脇に竹林が続く道です。背の高い竹から木漏れ日が差し込む様子はとても心地良いものです。常に観光客が絶えない場所で、メディアなどでも多数紹介されているスポットです。
竹林の小径は、写真映えするスポットとしても人気です。竹が鬱蒼と茂っているので日中は少し暗い中で、竹の隙間から差し込むわずかな日光がとても美しく感じられます。夜間はライトアップをしている期間もあるため、日中とはまた異なる幻想的な雰囲気を味わうことができます。
アクセス：京福嵐山本線「嵐山駅」から徒歩約10分 JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩約13分電話番号：075-561-5127
祇王寺は、「平家物語」で知られる祇王が平清盛の寵愛を失って、京の都を追われるように去り、出家し入寺した寺院と言われております。平家物語にも、このあたりの話が登場するので、ファンの方にとっては聖地のような場所になっています。
苔の庭としても知られており、丁寧に手入れがされた、いくつもの種類の苔が境内の庭を覆っている光景を楽しむことができます。秋には紅葉した紅葉が落ちて、苔の緑と紅葉の赤のコントラストがとても美しく感じられるので、季節を変えて何度か訪れてみたい場所です。
住所： 京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32電話番号：075-861-3574参拝時間：9時00分～16時30分(受付終了) 公式サイト：https://www.giouji.or.jp/
糺の森は賀茂御祖神社（下鴨神社）の境内に、広大に広がる森です。平成6年（1994年）には、下鴨神社も含めた全域がユネスコの世界遺産にも登録されています。樹齢200～600年にも及ぶ原生林が生い茂り、太古の自然の姿が今にも残る歴史的にも貴重な場所です。
糺の森の中には下鴨神社があり、定期的に祭事が執り行われますが、糺の森が祭事場になることがあります。京都三大祭りの一つである葵祭においては、流鏑馬神事（やぶさめしんじ）が行われ馬が森の中を颯爽と駆け抜ける様子が見られます。また毎年8月には納涼古本まつりが糺の森の中で実施されます。
住所： 京都府京都市左京区下鴨泉川町59参拝時間：24時間 公式サイト：https://tadasunomori.or.jp/
今宮神社は、平安京遷都以降に頻発する疫病や災厄を鎮静するために営まれた御霊会が由縁とされ、近くの船岡山で祀り、この地に神殿を設け三柱の神を創祀したのが始まりです。江戸幕府や西陣の職人などから崇敬を集め、厚く信仰されてきました。
新緑の季節、今宮神社には爽やかな緑の景色が広がります。特に楼門の周りには緑が多く、朱と緑のコントラストがきれいです。また、今宮神社の境内にはカエデが多くみられ、あらゆる場所で新緑を楽しむことができます。
今宮神社の参道には、名物あぶり餅の茶屋が2軒あり、現在も今宮神社への参拝ついでに食べていく観光客の方がたくさんいます。
住所： 京都府京都市北区紫野今宮町21電話番号：075-491-0082拝観時間：9時00分～17時00分公式サイト：http://www.imamiyajinja.org/
法然院は、鎌倉時代に営まれた草庵が始まりとされております。その後荒廃するものの、江戸時代に法然上人ゆかりの念仏道場として再興され、今の姿に近い伽藍が建設されました。実際に江戸時代の建物も現存しており、当日の雰囲気を味わうことができます。
法然院の庭園は苔むした姿がとても幻想的ですが、寺社仏閣では見慣れないガラスのオブジェが見受けられます。ガラスアートと苔という異色の組み合わせに、思わず目が奪われます。また哲学の道沿いにあるということもあり、季節を問わず多くの観光客の方が訪れる人気の観光スポットです。
住所： 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町３０番地電話番号：075-771-2420 参拝時間：6時00分～16時00分 公式サイト：http://www.honen-in.jp/
今回は京都の新緑の時期に美しいスポットを5ヶ所取り上げて、ご紹介をしてきました。見どころをあらかじめイメージしてから巡ると、より一層楽しんでいただけるかもしれません。
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