細部まで神経を通したプロダクトとデザイン
株式会社タビノネ
代表取締役 北辺佑智さん
▷珈琲焙煎所旅の音
京都市左京区の住宅街にある人気珈琲店。InstagramなどのSNSで京都のお洒落カフェを探していたら見つけた!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?何を隠そう、この記事を書いている僕自身もSNSで知ってファンになった1人です。
このお店、ただ住宅街の中にある珈琲店ではなく、元美術学校をリノベーションしてショップなどが入居している施設【THE SITE】に出店しており、この空間全体がとても面白い。
▷THE SITE公式サイトリンク
初めてお邪魔した時から、店の雰囲気/出店場所・ロゴマーク/デザイン・コーヒー/スイーツのプロダクト全てが秀逸。
一体、店長はどうやったらこんなに上手に「デザインし、集客」しているのか?そんな疑問がふつふつと湧き上がってきました。
他のお店とは違うファンの獲得をしていると感じた僕は、実際にタビノネの社長北辺さんに直談判し、タビノネの「デザインと集客」について取材してきました。
※この記事は一部有料となっています。
▷この記事は、タビノネ様の大切な「デザインと集客」に関して、マーケティングのフレームワーク4P分析で取材し、写真・動画をたっぷりと掲載し、分かりやすくお届けます。
4P分析とは提供者が商品・サービスを販売するにあたって全体の戦略を4つの構成要素に分けて考えるマーケティングのフレームワーク。Product(製品・サービス)Price(価格)Place(立地・流通・販路)Promotion(販促・広告)
この記事が皆様のデザインと集客の参考になることを心より願っています。
▷代表取締役 北辺佑智さんについて
旅行でタイに行った際に、コーヒー農家の方達と出逢い、コーヒーの魅力を知る。小規模生産者の丁寧に育てたコーヒー豆をよりフェアな形で取引できるように、タビノネで管理し、提供できるように日々取り組んでいる。
▷株式会社タビノネの事業内容1,珈琲焙煎所旅の音
本日の取材場所タビノネのカフェ本店である。2017年2月1日開業。少し重い扉を開けると左側に大きな焙煎機械が置いてあり、初めてお邪魔する方はドキッとするかもしれません。中央にはタビノネのコーヒーやギフト製品が雑貨屋さんのように並べられており、雑貨だけを覗いて来られる方もいるようです。暖かい落ち着きのある席に着き、お店自慢のスペシャリティコーヒーを味わえる。またパティシエが考案しているスイーツも絶品。
〒606-8247
京都府京都市左京区田中東春菜町30-3 thesite A叡電元田中より徒歩5分 / 市バス高原町より徒歩3分OPEN 11:00~19:00 CLOSE 月曜日
2,MAMEBACO
丸太町駅のマクドナルド横に、たばこ屋さんのような佇まいのコーヒースタンドが異彩を放っている。
その場でコーヒーを1杯もらうこともできるし、コーヒー豆をそれこそタバコを買うように色々な種類の豆から選んでパッと購入することができる。
〒602-8023
京都府京都市上京区春日町435
市営地下鉄 丸太町駅より徒歩1分 / 市バス烏丸丸太町より徒歩1分
OPEN 12:00~18:00
CLOSE 月曜日
3,喫茶と菓子タビノネ
こちらのお店、大阪の北堀江にあるタビノネの大阪初進出店舗である。
ロゴは可愛らしい特徴的な女の子をあしらい、店前から通りすがる人たちの目を奪っている。
中に入ると純喫茶さながらの風体で若者達が楽しんでいるのがわかる。
店舗の雰囲気やメニューは本店を踏襲している部分もあるが、このお店でしか楽しめない「手作りドーナツ」や昔ながらの「メロンソーダ・ナポリタン・キーマカレー」などを楽しめる。
実は、この店舗開業にあたり、元々44年続いた純喫茶を閉店することを知り、クラウドファンディングで資金を集め、跡地にこの店舗を開業している。
〒550-0014大阪府大阪市西区北堀江1-13-20080-9170-8782大阪メトロ長堀鶴見緑地線 西大橋駅(出口4)徒歩4分地下鉄四ツ橋駅 5番出口から徒歩4分
御堂筋線心斎橋駅 8番出口 徒歩8分
【平日】10時~19時(ラストオーダー18時)テイクアウトは19時まで終日カフェエメニューをご提供します。
【土日祝】10時~19時(ラストオーダー18時)テイクアウトは19時まで終日カフェエメニューをご提供します。
4,公式サイト&オンラインストア
▷ 公式サイトリンク
公式サイトは、店舗で感じるタビノネのデザインテイストとは違い、シンプルなデザインである。
各店舗の説明や公式サイトで連載している漫画、代表の北辺さん・スタッフの方の発信するブログを読むことができる。
もう一つの役割として、オンラインストアでコーヒー豆やスイーツ・生活雑貨の購入も可能である。
5,OEM事業
実は株式会社タビノネでは、OEM事業も行っている。
直接海外のコーヒー生産者と丁寧に作ったコーヒー豆を使用し、オリジナル製品の開発や豆の店舗へ卸売りを行っている。
6,店舗コンサルティング
OEMによりオリジナルの製品開発や卸売りだけでなく、タビノネのノウハウを駆使し、店舗作りや商品開発、集客方法などのコンサルティングを行っている。
7,keieiの学校
2021年2月27日に第一期生の卒業展示が終了したが、タビノネでは将来開業したいと考えている人に経営のことを教える学校も行っている。
▷ 2021年2月 タビノネ様本店にて取材スタート
フジタ
本日はよろしくお願い致します。
北辺さん
よろしくお願い致します。
今日は記事概要で説明しているタビノネさんの事業内容全体を踏まえて、なぜ北辺さんがその考えに至ったのかという根源なところを、マーケティングのフレームワーク4P分析に沿ってどんどん聞ければと思っています!
あ、はい!(押しがすごい)
まず、北辺さんが海外に行かれた際にコーヒー農園の方々と触れ合ったことが、出店するきっかけとお聞きしているのですが、コーヒー好きは多くいますが北辺さんみたいにご自分の店を出すぞ!で本当に出店しちゃう人は多くないと思っています。 子供の頃から起業などに興味を持たれていたのですか?
漠然となんですが「いつか人と何か違うことをしたい」と思っていましたね。
ご両親が元々経営者とかですか?
いえいえ!両親ともに教師で、僕も教師になるべく大学に通っていたんで全然そんなことないですよ。笑
逆にその状況で漠然とでも何か違うことをしたいと思っていたんですね。
そうですね。小さい時は滋賀の田舎で育ったんで、銀行か、教師になるか公務員か農協か、、数えるくらいしか職業がないと思っていました。笑
あははは笑 では、どのあたりでコーヒーに興味を持ち始めたのでしょう?
元々カフェに行くことが好きで、「わたしがカフェをはじめた日。/ホホホ座」を読んだりして、こういう生き方も面白そうって思ったのが大きいのかもしれないですね。 あとは、大学生の時、西陣さらさでバイトをしていました。その時に自分で淹れているコーヒーのことやカフェという場所について興味を持ち始めました。
▷「わたしがカフェをはじめた日。/ホホホ座」
▷「西陣さらさ」
なるほど、漠然と何かしたいという思いをずっと持たれていて、それがコーヒーと重なったんですね。最終的には実際にタイに旅行に行かれて、農園でコーヒーと出会ったのが決定打という具合でしょうか?
そうですね。その時に、「いつ摘むのか、気候風土や肥料」全てが相まって1つのこういった味になるっていうのを知って、コーヒーってすっごい奥が深いなと思いました。ただ、そこに正解があったら僕はコーヒーをやっていなかったと思いますね。
ここから自分がどう正解を作っていくかっていう感情があったんですね。 でもやっぱり、海外に行って、ご自分で正解を探そうと思うモチベーションと行動力がすごいです。
やっぱり、日本だけにいると絶対思わないですね。笑 海外の農園の方々と接して、「外」をみたからです。
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