KYOTO LETTER 編集部
寺院が多く立ち並ぶ京都。美術館の数でも全国で上位に入る地域であることをご存じでしょうか?また、その内容も充実したものが多く、和洋問わず見ごたえがあるものばかりです。今回は現在開催中の展覧会4つをご紹介させていただきます。肌寒くなる季節ですが寒さに負けず、ぜひ足を運んでみてください。
京都市京セラ美術館では、「アンディ・ウォーホル・キョウト」が開催されています。アンディ・ウォーホルはポップ・アートの第一人者として、1960年以降の美術界に多くの影響を与えました。彼の作風の代名詞となっているのが、シルクスクリーンという技法です。ビビッドな色彩と複製可能なこの版画技法が、当時の大量生産、大量消費社会とシンクロし、多くの人々に共感と衝撃をもたらしました。
また、本展覧会ではウォーホールが1956年に来日した際に訪れた京都とのゆかりにも焦点があてられています。当時のスケッチなどを通じて、この特出すべき作家をより身近な存在として感じる事ができるのではないでしょうか。
今もなお、色褪せない斬新さと誰もが一度見ると忘れられないインパクト。気になる方は京都市京セラ美術館に足を運んでみてください。
◆アンディ・ウォーホル・キョウト/ ANDY WARHOL KYOTO開催日:2022年09月17日~2023年02月12日開催時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)開催場所: 京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」入館料:土日祝一般 :2,200円 平日一般:2,000円 大学・高校生:1,400円 中学・小学生:800円公式サイト:https://www.andywarholkyoto.jp/
ドイツのルートヴィヒ美術館。そのコレクション形成は市民コレクターの寄贈作品を軸に形作られました。寄贈と聞いて侮るなかれ、こちらの美術館はヨーロッパで最大級のパブロ・ピカソの収蔵点数を持つ美術館とも言われています。そして、この美術館が所蔵する作品の、寄贈に関わったコレクターたちに焦点を当てて紹介する展覧会が、現在京都国立近代美術館で開催されています。
ピカソ作品の収集に大きく貢献したのが、美術館の名前にもなっているルートヴィヒ夫妻です。その収集はピカソだけにはおさまらず、優れたポップ・アートのコレクションを寄贈した事でも知られています。ルートヴィヒ夫妻以外にも多くの市民から寄贈された作品が集うこの展覧会、コレクターの個人的な思いが見え隠れする非常にユニークなものとなっております。美術館と市民の生きた交流の証しを垣間見ることができるこの展覧会を通して、作品を新たな視点で見るのもおもしろいかもしれません。
現在開催中の「ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション」。おすすめのイベントです。
◆ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション開催日:2022年10月14日~2023年01月22日開催時間:10:00~18:00 金曜日は20:00まで開館 *入館は閉館の30分前まで *新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開館時間は変更となる場合があります。 来館前に最新情報をご確認ください。開催場所: 京都国立近代美術館入館料:一般:2,000円(1,800円) 大学生:1,100円(900円) 高校生:600円(400円) *( )内は20名以上の団体 * 中学生以下は無料*。 * 心身に障がいのある方と付添者1名は無料*。 * 母子家庭・父子家庭の世帯員の方は無料*。 *入館の際に証明できるものをご提示ください公式サイト:https://ludwig.exhn.jp/
現在、美術館「えき」KYOTOでは、「柚木沙弥郎 life・LIFE展」が開催されています。
柚木沙弥郎は東京都生まれの染色家です。洋画家の父、柚木久太の次男として生まれ、大原美術館に務めた後に染色家を目指しました。彼の作品の特徴といえばその大胆なパターンと、どこか懐かしさを感じさせる色使い。そんな彼の作品たちは、多くの人々の心を和ませ、日常生活を豊かにしてきました。またその創作意欲は,現在も尽きることを知らず、作家活動の開始から70年経過した今でも精力的に作品を作り続けています。
本展は、柚木沙弥郎の染色家としての作品だけでなく、絵本作品や、紙粘土と布で作られた人形など、彼の多彩さがわかる展示内容となっております。
様々な角度から柚木沙弥郎を堪能できるこの展覧会。ご興味がございましたら是非、美術館「えき」KYOTOに足を運んでみてください。
◆柚木沙弥郎 life・LIFE展開催日:2022年11月11日~2022年12月25日開催時間:10:00~19:30 入館は閉館の30分前まで開催場所: 美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)入館料:一般 900円(700円) 高・大学生 700円(500円) 小・中学生 500円(300円) ※( )内は身体障害者手帳ご提示のご本人さまとお付添さま1名さまの料金。公式サイト:https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_2209.html
俳句という文芸を和歌とならぶ文学的地位へ高めたことで知られる松尾芭蕉。芭蕉の死後50年が経過した1743年頃から、芭蕉を顕彰する動きが盛んになります。この運動を京都で牽引したのが、与謝蕪村です。蕪村は42歳頃から京都に定住し、中国の南宗画に学びながら山水図を描きますが、絵と発句を書き添えた俳画という新しいジャンルも確立しました。また与謝蕪村と同じ年に生まれ、住んでいた場所も近所であった伊藤若冲は、23歳で野菜問屋の家業を継ぎますが、40歳で隠居し画業に専念。代表作《動植綵絵》のような極彩色の絵や水墨画などを、85歳で亡くなるまで精力的に制作しました。本展は松尾芭蕉直筆の《野ざらし紀行図巻》の特別公開を記念して、与謝蕪村をキーパーソンに3人の足跡を辿ります。第一会場は嵯峨嵐山文華館、第二会場を福田美術館となっております。ご興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
◆芭蕉と蕪村と若冲開催日:2022年10月22日~2023年01月09日開催時間:10:00~17:00(最終入館16:30)開催場所:嵯峨嵐山文華館・福田美術館入館料:嵯峨嵐山文華館 一般・大学生:900(800)円 高校生:500(400)円 小中学生:300(250)円 障がい者と介添人1名まで:500(400)円 ※( )内は20名以上の団体 料金 福田美術館 一般・大学生:1,300(1,200)円 高校生:700(600)円 小中学生:400(300)円 障がい者と介添人1名まで:700(600)円 ※( )内は20名以上の団体 料金 ※幼児無料 両館共通券 一般・大学生:2,000円 高校生:1,000円 小中学生: 550円 障がい者と介添人1名まで:1,000円
公式サイト:https://www.samac.jp/exhibition/detail.php?id=25
京都にて11月中に開催される美術館イベントを4つご紹介させていただきました。ご覧いただいた通り、現在京都では様々な個性を持った作家たちの展覧会が目白押しです。肌寒くなり冬の訪れを感じさせるこの季節。滑り込みで、芸術の秋を堪能してはいかがでしょうか。
最後まで記事を読んでくださってありがとうございます。今回は下記の美術展様からチケットのプレゼントをいただけましたので各展2組4名様に読者プレゼントさせていただきます。
・「ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション」 2組4名様・「芭蕉と蕪村と若冲」 2組4名様
●応募について応募方法:KYOTO LETTERオフィシャルインスタグラムをフォロー&コメントしていただいた方選考:応募の中から抽選で選ばせていただきます。締切期限:12月15日 23:59まで
●個人情報の取り扱いについて・ご記入頂いた個人情報の取り扱いにつきましては、ご応募くださった読者の個人情報(氏名・住所・電話番号・メールアドレスなど)をプレゼント当選時の連絡・発送業務に利用させて頂きます。予めご了承下さい。・ご応募くださった読者のご住所・転居先が不明等で賞品がお届けできない場合は、ご当選を無効とさせて頂きます。また、記入漏れがある場合は、ご応募は無効とさせていただきます。
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