京都韓国っぽ
京都で増えつつある韓国料理屋さんや韓国カフェ。そんな『韓国っぽ』を感じられるお店をご紹介します。今回は「mixture coffee stand ㅎ³(ふふふ)」をご紹介します。
韓国出身のご夫婦がオーナーであるコーヒーショップ「mixture coffee stand ㅎ³」は、2022年11月9日にオープンしました。店名にある「mixture」には、人と自然、国と国、社会と人、境界線のない「混ざり合い」の意味が込められています。
また、「ㅎㅎㅎ」の意味は、日本語の「ふふふ」と同じく笑い声を意味し、ㅎが人の顔にも見え、ハングルのㅎの形もオーナーさんの好みであったことから店名につけられました。この2つの意味から「混ざり合い」をテーマに、関わる全ての人が笑顔になれるようにとオープンされたコーヒースタンドです。
コーヒー好きなオーナーご夫婦が、韓国のカフェ文化に触れ、韓国でよく飲まれるアメリカーノを日本でも飲んでいただけるようにとこのコーヒーショップを始められました。
どのようにしてお店ができたのか伺うと、様々なご縁があったとのことです。
お店で使用されているコーヒー豆ブランド「coyote」さんとは、会社の事務所と同じ建物でcoyoteさんがコーヒー豆の販売をされていたことがご縁で知り合われました。
「coyote」さんとは、京都を拠点に中米エルサルバドルのコーヒー豆を農場主さんから直接仕入れしているコーヒーブランドで京都駅近くではコーヒーショップも運営されています。
オーナーご夫婦は直接現地で仕入れをされていることに感銘を受け、coyoteさんのコーヒー豆を使用されることになりました。また、coyoteさんの知り合いからのご紹介で建築デザイナーの方ともご縁があり、現在の店舗の内装をデザインされたんだそうです。
様々な方が関わりひとつのチームになることで、お店ができあがったというこの経緯からも、テーマと同じく「混ざり合い」から成り立っていることが伺えますね。
お店がある荒神口周辺は、オーナーであるご主人が通学や通勤で通っていた場所で、大学も多いことから人が集まるこの場所に決められました。
お店の建物は、3軒長屋をリノベーションした店内で、町屋特有の奥行きのある空間です。中に入ると右側にはコンクリートブロックが積まれた壁が近代的ですが、天井は町屋の骨組みを残し長屋の雰囲気も感じられます。
店内で一番目を引くのは、左側奥の壁一面にタイルで描かれた大きな虎!
なぜ虎なのかというと、オーナーである奥様が、虎が描かれた韓国の民画をデザイナーに見せたことで取り入れられ、オープンした年が寅年であったこともあり壁に描かれることになりました。この虎のタイルは小さなタイルを一つ一つ貼り付けて作られています。
カウンター席前に描かれているので、コーヒーを飲みながらじっくり眺めてみてくださいね。
また、入口では韓国雑貨も販売されています。韓国の現地で仕入れられた文房具や靴下、ポストカードなど様々な雑貨が壁にずらりと並べられています。ポップなデザインの雑貨はつい立ち止まって見てしまいますね。
看板メニューであるコーヒーは、2種類のコーヒー豆があります。
一つ目は、最初にご紹介したcoyoteさんのコーヒー豆です。このコーヒー豆を使用したコーヒーは、深い味わいで豆本来の味を味わえます。こちらはカフェラテがおすすめだそうですよ!
二つ目は、韓国で直接仕入れされたコーヒー豆です。このコーヒー豆を使用したコリアンコーヒーは、すっきりしていて苦味や酸味が少ないのが特徴です。こちらは、韓国本場と同じくアメリカーノがおすすめです!
コーヒー以外にスイーツも充実しています。
韓国でも流行したクロッフル(ワッフルを作る機械でプレスしたクロワッサン)は、120円とお手頃なお値段!小ぶりなサイズで外はサクッと軽い味わいでついおかわりしてしまいます。
このクロッフルには、生クリームなどのトッピングもでき、ミルク感たっぷりのソフトクリームの上にトッピングすることもできます。コーヒーにもよく合うので一緒に食べるとなお美味しいですよ。
夏限定のかき氷やコーヒー以外のドリンクとしてレモネードなどもあり、さまざまなメニューが豊富なのも魅力ですね。
ハングルの店名が珍しく、「ㅎㅎㅎ」という名前が可愛らしくて訪れたことがきっかけのお店でした。本格コーヒーやスイーツをお手頃なお値段で楽しむことができる穴場の韓国カフェ。テイクアウトもできるのでコーヒー好きな方や韓国カフェが好きな方、ぜひ訪れてみてくださいね。
mixture coffee stand ㅎ³住所:〒602-0855 京都市上京区上生洲町211-20営業時間:12:00〜18:00 (close 火曜日)アクセス:京都市バス「荒神口」下車すぐ 京阪「神宮丸太町駅」より徒歩約9分
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