京都の素敵な商品を、デザインの視点からご紹介するKYOTO LETTERのコラム。
今回は都松庵×アーバンリサーチのコラボレーション商品「OGURA BUTTER YOKAN」をご紹介します。羊羹といえば和のイメージをされる方がほとんどだと思います。都松庵にはそんなイメージを払拭するようなモダンなデザインの和菓子がたくさん。パッケージを見ているだけで幸せな気分になります。
都松庵は京都の名水と呼ばれる醒ヶ井の近くに店を構えており、良質な地下水による、小豆の自然な味わいを残したあんこづくりが行われてきました。現在も鈴鹿山系の伏流水に恵まれた東近江の地で、 変わらず良質な水にこだわり、あんこを炊き上げています。
お店の外観・内観は「和菓子屋さん」のイメージとはかけ離れていて、おしゃれな雑貨屋さんかと思うほどのモダンなレイアウトです。店内に入ると、カラフルなパッケージがショーケース・机に並べられており、商品たちを見ているだけでとても楽しい時間です。
アーバンリサーチが「地域活性化」を目的に、日本各地の企業やクリエイターによって作られるローカルコミュニティとともにその土地の魅力を再考し発信していくローカルコミュニティプロジェクト「JAPAN MADE PROJECT」の1つとして生まれたこの、「OGURA BUTTER YOKAN」。
1番の特徴はこのモダンなパッケージデザイン。キーカラーは、バターを想起されるクリームイエローを使用し商品名の「OGURA BUTTER YOKAN」が英字で配置されている。バターの垂れている様を、さりげなく、"エンボス加工"で表現しており、食べる前からワクワク感をそそります。
ようやく箱から取り出そうとすると、コスメ商品が出てきそうだと想像してしまう。少し透明がかった小豆色の羊羹が顔を見せます。中に小豆の粒が透けてみており、1本のサイズ感もとても可愛らしいです。
口に含むと小気味良い小豆の食感とバターの風味が広がります。すぐに、また口にしたくなるバランスのよい塩気がとてもにくく、いくらでも食べてしまいそうになります。
和菓子や羊羹に馴染みがない若い方も、このパッケージデザイン、そしてバターと羊羹のコラボに目を惹かれて、手に取ってしまうのではないでしょうか。
ポケットにすっぽり入るぐらいのコンパクトなサイズなので、お仕事の合間のリフレッシュタイムにも最適です。お世話になっている方へのちょっとしたお礼として渡すのにもちょうど良いサイズ感です。
製餡会社とアパレル会社のコラボによってうまれたセンス溢れる一品を是非味わってみてくださいね。
OGURA BUTTER YOKAN:https://www.toshoan.com/?pid=158983966
Writer:フジタ
photo:徳田音夢
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