たとえばこの世からいっさいの雑貨がなくなったら、私は長生きしてしまうかもしれない。はじめまして。ブリッジ雑貨店の持木ともうします。今回KYOTO LETTERさんで雑貨にまつわる連載を担当することになりました。雑貨って何ぞや。何しろうちは小さな小さな6畳間くらいの雑貨屋。そんな小さなお店でも、ボールペンからハンモックまで。ハンカチからうどんまで。バスケット、アクセ、万年筆、アート、靴下、お皿、エトセトラララ。新しいモノもビンテージのモノも。たくさんのジャンルの商品が小部屋にギュッと詰まっています。多岐にわたるアイテムの中で、共通点って何だろうと考えると、それは、「店主がドキドキした形跡」があることです。私のお店では、どんなに売れ筋であっても、ちょっとでも自分の心がトクン...と動かないアイテムは仕入れません。いとしいと思えるもの。生活には直接役に立たないかもしれないけれど、一緒に暮らすと愉快な生活が送れるもの。私たちの生活に活力をくれるものってたいてい不要不急。素敵なものを探して、出会って、生活の一部となる。持ち主の生活の先が想像できるようなものを意識して選んでいます。また、その商品をつくっているひと、関わっているひとが好きかどうかも大切なポイントです。考え方や置かれている環境、これから作り出そうとしている未来。商品にはたくさんの情報が反映されます。わたしもその情報を受け取れるよう、目と耳を磨く日々です。断捨離や丁寧な暮らしのムーブメントを経て、人々のモノへの考え方も変化してきたように思います。「それぞれの主義に従って、いとしいと思えるものを少数先鋭で選んで、それを大事に扱い続ける。そして、もし手放す必要があれば、(それがきれいな状態である限り)捨てるよりはできるだけ次の持ち主を見つける」そんなひととモノとの関係性が醸成されてきたように感じています。「買い物は投票。」といいますが、当然仕入れも投票です。この商品はずっとそばにおきたいし、人にも薦めたい。(古物であれば)捨てられずに生き残って欲しい。そんなモノに投票しています。そして心を使って選んだものが、誰かの生活の相棒として選ばれること。これこそ雑貨屋の醍醐味です。大学時代にも雑貨屋(正確にはかわいい雑貨をたくさん置いてあるビンテージ家具屋さん)でバイトしていました。その時も仕事の中で一番気に入っていたのは、お客様がドキドキしながら頬を紅潮させて購入後されたの後ろ姿を見送る時間でした。自分が選んだものを、誰かが共感して選んでくれる。最高なお仕事。お客様が、悩みつつ、でも「出会ってしまった...」という顔で買い物されるお姿を拝見するのも大好きです。店主がときめくものを選んで、ときめいてもらうお店。鼓動を高めるお仕事です。おそらく私の寿命は短いでしょう。これだけときめいて心臓を酷使しているのだから。そんな私の、ドキドキ雑貨案内「もちきの雑貨モノがたり」はじまります。
[ブリッジ雑貨店]
京都市左京区高野蓼原町25リバーサイドハイツ105号室(リバーサイドカフェ併設)営業時間はGoogle MapとTwitterにて当日発表Google Map https://goo.gl/maps/AU4ikezswxHW27Pv7Twitter https://twitter.com/zakka_bridgeInstagram https://www.instagram.com/zakka_bridge/WEBショップ https://www.zakkabridge.com/
お問い合わせは各SNSのDMか電話050-5362-6176 までWEBでの来店も承り中
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