4月の京都、京都駅を中心とした街の方は人の賑わいが出てきましたね。
少し南の方に行った伏見方面、道路沿いの等間隔にある桜もぽんぽんと咲いていて、街を春色に活気づけてくれています。
うきうきとした心持ちになる季節ですが、暖かな日が続く中、急に寒くなり冷えることを「花冷え」と言う言葉がある通り、気まぐれな一面も。ただ、そんな暖かな春を恋しがることも悪くはないなぁなんて、ちょっとおおらかな気持ちになるのも、春の季節ならでは。
さて、今月で3回目となる連載のお手紙。私たちが生産している畑の様子や九条ねぎのコトについて書かせていただきます。
長かった冬が明け、空の色合いや肌で感じる空気も変わりました。淡く優しい空の色と、暖かな光を浴びている一面に広がる緑色のねぎ畑の景色がきれいです。春の季節を待ち望んでいた畑のねぎたちがとても気持ちよさそう。
(写真で伝えることにも限界がありますが…キラキラとしてワクワクします!)
今の時季に収穫しているものは、昨年の秋頃・冬前に苗を植えて育てたものです。
寒い冬の間は旨味を蓄えながらじっくり、ゆっくり育ち、収穫を迎える間際で春の陽射しを浴びたねぎたち。気候的にもラストスパートで生育スピードが一気に早くなる頃、同時にまわりの雑草もグングン伸びだしたり虫が活発になったりもします。ねぎに行き届いてほしい栄養が雑草に取られないように、と畑全体のメンテナンスも欠かせません。
旬の美味しさがある冬葱の要素を兼ね備えつつ、春の要素もちょっぴり感じる春葱。葉に重みがありつつ、柔らかさがあり、収穫は葉を痛めないように注意しながら行っています。
(冬の時は、葉がもっとも厚く、「割れないように」と特に注意を払っていました)
生育も早くなる春の暖かな気候の中で、耕起して土づくりしたての畝にどんどん定殖作業を進めています。今の時季の気候は、農人たちにとっても心地よく、自然を感じながら作業をしています。
…と、少し優雅な印象かもしれませんが、夏のねぎは亀岡・美山・丹後と産地も広がり、面積も広大なので作業量も多く、「今のうちだ!」と忙(せわ)しくしています。
今は天候も安定していますが、やはり自然が相手なので、天気予報を読み、晴れ間があるうちに出来ることを!という心持ちです。
苗は美山にあるハウスで育てています。この子たちが、これからの初夏から夏にかけて活躍してくれるようにと、日々の細かな管理を行っています。
こんな細い線のような苗が、葉を厚くし、あんを蓄え、風味が楽しめる九条ねぎとなるんだなぁと、九条ねぎに「生」を感じます。
少し早いですが、夏の季節にまた出会えることを楽しみに待っていて欲しいです。
私たち、こと京都の本社があるのは京阪「中書島(ちゅうしょじま)」駅から歩いて15分ほどのところにあります。
酒蔵エリアとは反対方向になりますが、道中、「十石舟」という遊覧船が通る川があります。
橋から撮影したものですが、満開になった時に水面もほんのり桜色に染まる様子が伺えた時は嬉しくなりました。
この川の先には、映画のロケ地にもなった伏見港公園があります。十石舟が通るコースエリアは、この桜が咲く時期は散策におすすめです。桜の見頃が終わる頃でも、川に落ちた桜の花びら(花筏)でまた違う風景も楽しめますよ。
以上、京都の春の風景をお裾分けでした。
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九条ねぎを通して、食で感じる豊かさや幸せを多くの方に感じていただきたいと願っています。
「九条ねぎの四季ってどういうことだろう?」「どんな物語があるのだろう?」という部分を、これからも季節に合わせてお伝えできればと思っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
引き続き、春の季節を楽しみましょう*
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