KYOTO LETTER 編集部
京都には多種多様な専門店が多く店を構えており、チョコレートもその1つです。奥深さに虜になったプロフェッショナルたちが作り出す新しいチョコレートとは、一体どんなものでしょうか。今年のバレンタインは、ホンモノの贈りものを一緒に探しましょう!
お濃茶ラングドシャ「茶の菓」が全国的にも有名な京都 北山マールブランシュさんのチョコレート専門店。祇園の花見小路からすぐ、品のある洗練された佇まいはチョコレートに対する敬意が表れているようです。
看板商品の「加加阿365」は365日それぞれの“紋”が入った特別な1日のためのチョコレート。ショーケースには366種類のチョコレートが並んでいます。プレミア感があるので、誕生日プレゼントや記念日ギフトに購入される方が多いのだそう。
薄くコーティングされたチョコレートの食感と、中のクレームガナッシュのとろける食感が同時に楽しめられ、1個でも満足感のあるチョコレートです。甘すぎず後味もすっきりしていて、京都に受け継がれてきた繊細さが伝わります。
当日の紋が描かれたチョコレートは店頭にありますが数に限りがあります。また、事前に予約をすれば当日以外の紋での購入が可能です。例えばもし2月14日の紋が入ったチョコレートを購入したい場合、予約サイトや店頭、お電話から2日前までに予約する必要があります。(消費期限は当日含め3日)
「きょうの宙(そら)」は京都の名所の紋が入ったボンボンショコラ。舞妓さんの結った姿が可愛い「祇園」、竹林のマークの「嵐山」、キツネさんの「伏見稲荷大社」など特徴が一目でわかるカラフルな一口サイズのチョコレートです。
外側のチョコレートはミルクやビター、お濃茶などで、中にはピスタチオや塩オレンジ、チャイなど異なるフレーバーの組み合わせ。30種類あるとどれも捨てがたく、かなり迷います。 一口食べるとガナッシュの舌触りと鼻から抜ける濃縮な香りが心地よいボンボンショコラ。これは、全部制覇したくなります…!
加加阿ラングドシャ「佇古の菓(チョコのか)」は猫モチーフのイメージキャラクター「加加阿ちゃん」のパッケージが可愛いカカオラングドシャ。
サクサクの生地にしっかりした厚みのチョコレートがサンドされており、口の中から鼻に抜けるカカオの香りと深い味わいが絶妙なお菓子です。個包装で3枚、5枚、詰め合わせなど豊富なラインナップがあり、気軽なプレゼントにぴったりです。
2月14日までの限定極上ケーキ8種も必ずチェックしたいところ。どうか、お見逃しなく…!
【マールブランシュ 加加阿365祇園店(カカオ サンロクゴ)】
住所:京都市東山区祇園町南側570-150電話番号:075-551-6060営業時間:午前10時00分~午後5時00分(不定休)公式HP:https://www.malebranche.co.jp/products/cacao/
カカオ豆に対して誠実に向き合うgreen bean to bar CHOCOLATEさんの京都店は烏丸御池の新風館の中にあり、上品なセレクトショップのような雰囲気を醸し出しています。
原料のカカオ豆は、世界に点在する農家さんと直にお会いして確認し、仕入れているそう。その農家さんの苦労を理解し寄り添った商品づくりをするため、産地の異なる豆をブレンドは一切しない「シングルオリジン」でチョコレートを作っています。
2023年のバレンタイン限定商品には、乳製品を使わずに仕上げたチョコレートバーやバラエティー豊かなフレーバーのボンボンショコラがあります。
宇治抹茶が練りこまれたチョコレートや、お出汁を連想させる羅臼昆布が入ったチョコレートは、京都店のみの限定品で試食することもできます。
羅臼昆布入りチョコレートの原料はマダガスカル産カカオ豆、オーガニックシュガー、京都が誇る老舗おだし「うね乃」の羅臼昆布のみ。14.8cm×7cmの板チョコレートを包むアルミ箔を開けるとビターの香りが飛び出します。酸味の後にほんのり鼻を抜ける昆布の香りが特徴的な一枚です。(味の感じ方は個人差があります)
他にもガトーショコラやチョコレートドリンク、グラノーラなどもスタンバイしています。京都、東京、福岡、オンラインで購入できますのでチェックしてみてくださいね。
【green bean to bar CHOCOLATE】
住所:京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2新風館1F電話番号:075-741-7602営業時間:午前11時00分~午後8時00分公式HP:https://greenchocolate.jp/
三条大宮に本店を構えるdari Kさんは、世界第3位のカカオ生産量を誇るインドネシアから輸入し、展開しています。
日本ではカカオ豆を作ることが自然環境的にほぼ難しいため、ほとんどのメーカーが原料を輸入して加工販売しています。赤道付近にあるカカオ豆生産国と、日本やヨーロッパなどの消費国は、実はお互いのことをよく知らないもの。チョコレートを口にする私たちは、カカオ豆農家さんの重労働さについてイメージが沸きづらいですし、逆に農家さんたち生産国にはチョコレートを食べたことがない、という人もいます。
dari Kさんでは、現地のカカオ農家さんと直接契約し、協同することでカカオと農家さんと向き合っています。エシカル消費やフェアトレード、SDGsなどに対する意識が高く、解決に取り組まれています。
カカオが香るチョコレートトリュフ(6粒)
ほどよい歯ごたえに、甘い香り、まろやかな酸味が感じられます。カカオに対する熱意と丁寧な仕事ぶりが想像できる逸品です。
箱には捨てられてしまうカカオの殻と再生紙を混ぜたものを使用。環境にやさしいものを優先的に購入したくなります。
2022年12月に東京・丸の内にもオープンしました。
「美味しい」の先を行く「エシカル・スイーツ」。私たちにとってチョコレートは最終形ですが、カカオ農家さんに思いを馳せ、世界が抱える問題について少し考えてみる。きっとその小さな一歩が、誰かの笑顔をもっと増やしてくれるはずです。
【dari K 三条本店】
住所:京都府京都市中京区上瓦町63(三条会商店街内)電話番号:070-5265-6460営業時間:午前11時00分~午後6時00分(火曜定休)公式HP:https://www.dari-k.com/
地下鉄東西線「西大路御池」駅を南へ徒歩約2分。
カカオ豆の選別から製品になるまでの工程を全て京都の工房で行っているCOCO KYOTOさんは、世界トップレベルのチョコレートが出品される「国際チョコレート品評会」に5年連続受賞経験のあるお店です。奥には工房も兼ねており、臨場感あふれる店内には人気のCOCOチョコロールケーキやフォンダンショコラ、クッキー、産地と配合割合が商品名となった板状のチョコレートなどが並びます。
こだわりは、白砂糖や添加物は一切ないこと、グルテンフリーなこと。余計なものは一切入れず、栄養価の高いカカオそのものの良さをいただけます。
クラフトチョコレートメーカーとしての柔軟さを生かし、宇治茶や白味噌など昔から京都に根付く食材を使用することで、地産地消にも貢献しています。
バレンタインには、チョコレートでリラックスとパワーを。大切な人やご自身を労わる、そんな思いやりのこもったギフトを選びましょう。
【COCO KYOTO 本店】
住所:京都市中京区西ノ京三条坊町15-3電話番号:075-874-4870営業時間:10:30-18:30(イートインLO 18:00)(火曜定休)公式HP:https://coco-cacao.jp/
知れば知るほど奥が深いチョコレートの世界。今やバレンタインデーは好きな人への贈り物だけでなく、自分へのプレゼントや友達同士で交換して楽しむイベントです。お店によって特性がさまざまですので、渡す相手や予算ごとに選んでみてはいかがでしょうか?
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