「水の面に 照る月浪を かぞふれば 今宵ぞ秋の 最中なりける」
その昔公家たちが、宮中の月見の宴で出てきた白くて丸い餅菓子を見て「もなかの月」と呼び始めて定着したという、最中という呼び名にはそんな由来があるそうです。− − −
私と最中と子供の頃から、口の中にくっついてしまう物が苦手で、最中(もなか)も殆ど食べる機会がありませんでした。もっぱら ”チョコもなか〇⚪︎○○” でお馴染みのあのアイスに関しては、アイスを溶かして最中(もなか)をわざとしっとりさせ...とにかく口の中にへばり付かない方法を考えて食べるという有様でした。− − −
ところがある時”この方のセレクトする食品は絶対的に安心安全で美味しい”と信頼を寄せる方が京都で「最中屋さん」を手がけると知ったのでした。(グランドフードホール、チョコレートの京都マリベルを手がけた方と言えばご存知の方も多いはず◎)
ただその理由だけで随分口にしていなかった最中を求めて伺ったのが...烏丸御池を少し上がったところにある「種嘉商店」さん。
袋入り、箱入り、風呂敷包みなど仕様がいくつかあるので、シーンに合わせたものを選べるのが嬉しい。
数種類のアソートに関しては、お店の人にお任せする方がスムーズです。なぜなら、どれも美味しいから選ぶ余地がありません。
【種嘉商店】
営業時間 - 11:00〜17:00定 休 日 - 木曜・金曜・土曜(年末年始はお休み)
〒604-0841 京都市中京区車屋町通二条下ル仁王門突抜町317TEL 075-201-3016
後書...
最中の楽しみ方は、食感よりもまずは香りだということ。そして次に歯触り。種嘉商店の最中はとにかくサクッとしていて香りが良い。これは素材にかなりの拘りが有るということがうかがえる。素朴ながら、一つ一つ丁寧に作られた最中たちには包容力さえ感じ、優しく包んでくれるような味わい。すっかり私の中では ” 最中といえば種嘉さん ” となっている。ぜんざい・あいす・ナッツ と三者三様に愉しんでみて下さい。きっと、最中へのイメージも変わることかと思います。
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