Lisa.kyoto
代々続く鋳物師を先祖にもつある女性が、世界平和を想いながら発信するブランド「kaméemon」。シンプルかつメッセージ性を感じ、京都らしさ漂わせたハイセンスなデザインが特徴のアクセサリーを、一点一点手作りされています。そんな「kaméemon」さんの世界観をご紹介します。
代々続いた鋳物師の名は、惜しくも29代で途絶えてしまいました。ですが、今でも 長谷川亀右衛門の作品は数多く遺っています。京都駅より程近い東寺でもその作品を間近に見ることができます。<kaméemon>
先代の意思を継ぎ、新たにアクセサリーブランドとして始動。京都をはじめ日本的な要素も取り入れたモダンなアクセサリーを製作している。
初めてkaméemonさんのアクセサリーを拝見した時「どこか京都らしく、デザインも個性的、だけどシンプルで使い易そう」そんな印象を強く受けました。実は、京都のブランドということを知ったのはその後のことです。ブランドコンセプトについてぜひお伺いしたいです◎
kaméemon
時を経てもスタイリッシュでエレガンスさを感じるデザインで、流行に捉われない.全ての世代の方へ...というのがコンセプトです。そうですね、京都をはじめ日本的要素も取り入れています。
独創的で存在感を感じるもの、自分自身が身につけたいと感じるものだけを製作しているという個性的な作品の数々。シンプルな中にも力強さや存在感、重厚感を感じるデザインです。一つ一つ丁寧に手作りされ、個々に味わい深さを醸しだしています。
家事育児などをされながら、この様な細かな作業と集中力を要するモノづくりをどのようにされているのか...。モノづくりをする方の日々のライフスタイルというのは、きっとみなさん ” ちょっと覗いてみたい部分 ” なんじゃないかなと思うのですが。
自宅の一角を工房にしていて、製作は家事や育児の合間にしています。集中すると休みなく没頭するタイプなんですよ。
わかります。波に乗った時に一気にやりたい...更には、もう体と脳がスーッと突き進んでいくような感覚ですね。私も創作をするときはそうなってしまいます◎
ライフスタイル...。映画が好きで、特にフランス映画やミニシアターで上映される様な作品を好んで観ていました。どの作品がどうという細かいことよりも、それぞれの映画の世界観に惹き込まれていくというような...。 それらに影響を受けて、その要素を生活にも取り入れています。
歯科技工士の学校を卒業後、仕事の傍らアクセサリー作りを始めたというkameemonさん。その後結婚や出産を経て、2018年から本格始動をされています。
kaméemonさんが、長谷川亀右衛門の何を感じ何を想うのか、更に伺ってみました。
その答えは...
長い歴史に対する敬意と畏れを感じながら、先代が幕を下ろす時に抱いたであろう複雑な想いに、自分はどのように応えられるのか...何ができるのかを日々問うている
よく私達はモノづくりをする人を ”作家さん、職人さん” と呼称しがちですがkaméemonさん自身は作家や職人というよりは、創作をしながら「長谷川亀右衛門」という名を継いでいく活動をしている...という風に思っているんだそう。
きっとモノを作るというよりも、思いを形にしている感覚なのだろうか。
https://www.kameemon30.com/items/55945024
和をイメージしたブランドのシンボル的デザインです。贅沢にシルバーを使用した重厚感とデザイン性が魅力です。
一押しの作品について伺ったところ、一番最初に発表した「雲の耳飾り」を紹介いただきました。京都ブランドであることを意識し、古典柄から着想を得てデザインしたもの。
一見ともてもシンプルに見えますが、渦のバランスが絶妙で、この塩梅が重厚感を醸しだしています。正に、流行に捉われないスタイリッシュさとエレガンスさを感じます。
驚くべき事実
この作品にはその後の驚くべきエピソードがありました。長谷川亀右衛門が製作した狛犬にも、左の作品とそっくりな雲の渦巻きが施されていたのです。それを発見した時は鳥肌が立つほどに驚いたそう。縁を感じずにはいられず、やはり受け継ぐものとして体に流れるものを感じたんだそうです。
new design...
2wayのピアスマンテルをヒントにデザイン下のフープを取り外すとシンプルなピアスとして使えます
※上の輪 silver925※下の輪 チェーン 真鍮ピアスポスト silver925イヤリングへの仕様変更は要相談
今後もアクセサリーに限らず、わたしなりの形で「長谷川亀右衛門の名を継いでいけるといいな」と...
パンデミックによる生活様式の変化に伴い、人々の価値観の変化も感じられる現代。衣食住は勿論のこと、自分と向き合い、環境と向き合い、一人一人が大切なことを守っていければそれが世界平和にも繋がっていくと思っています。そんなことを、kaméemonとしても一個人としても、発信していければ良いなと。決められた形の物ではなく、kaméemonとして作りたいモノを世に出すというイメージ。そこに心寄せてくださる方とのコラボレーションがあれば、今後挑戦してみたいなとも思います。世界平和を思いながらkaméemonを発信していく中で、いろんな世界が広がっていけばと思っています。
kaméemon.
この真っ直ぐな言葉を、早く皆さんに届けたい...そう思いました。
最後に、kaméemonさんにとって「祈り」「願い」「幸せな時間」を教えてください。
「祈り」
それは、心の拠り所であり大切に想う心そのもの見えないものへの敬意と感謝の気持ち「願い」どんな世界とも繋がれる時代に一人一人が活かされる世の中であって欲しいと願います「幸せ時間」刺激を受けているとき散歩にいこうと思い立った瞬間綺麗なお花を見つけた瞬間お気に入りのお店で素敵な物を眺めている瞬間あとは、人からパワーをもらった時…それが一番かもしれません
アクセサリーブランドkyoto / japan
HP / Instagram
< 商品取扱 >
HP / Instagram DM千葉船橋東武百貨店POP UP SHOP※高島屋,伊勢丹,阪急など百貨店での出店が主
< 出展情報 >ACJ SUMMER 2022期間 : 2022年 8/2 ~15場所 : New York、SOHO
*日本人デザイナー・企業が作り出したプロダクトを集めたPOP UP STORE
後書,,,
代々継承を受ける家系に育つということは、誰でもが成りうることではない。今回は、kaméemonというブランドやアクセサリーの事だけでなく、どのようなライフスタイルの中でモノづくりをしているのかや、長谷川亀右衛門という歴史と重みを感じながらモノづくりをする方の、志や想いの部分もしっかりお伺いできたような気がします。背景を知る事で、その作品の見方も変わってくるのではないでしょうか。また、作風もさることながら、良心的な優しい価格設定やアレルギーフリーの対策もされているのが嬉しいところです。
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