京都の美術館にて7月に開催されているイベント5つご紹介します。イベントの内容のほか開催日、開催場所、入館料なども詳しくお伝えしますので、京都の美術館でのイベントをお探しの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
モダンクラフトクロニクル
京都国立近代美術館では、約300点もの工芸作品に出会うことのできる「モダンクラフトクロニクル」が開催されています。元々京都国立近代美術館では、工芸作品の紹介に力を置いており、これまでに日本だけでなくアメリカ、カナダ、ヨーロッパなどの海外の陶芸やガラス工芸作品などに関する展覧会を開催してきました。
今回のモダンクラフトクロニクルでは、テラコッタ、陶器、磁器、ガラスなどで作られた作品やブローチ、ペンダント、イヤリングといった明治時代から現代に誕生した名品が展示されています。
◆モダンクラフトクロニクル
開催日:2021年7月9日(金)~8月22日(日)
開催時間:9:30~17:00
開催場所:京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町26-1)
入館料:一般1,200円、大学生500円
※団体割引あり
公式サイト:
https://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2021/442.html
京(みやこ)のファンタジスタ ~若冲と同時代の画家たち
7月17日(土)より嵯峨嵐山文華館にて開催される「京(みやこ)のファンタジスタ ~若冲と同時代の画家たち」。18世紀から19世紀頃に活躍した伊藤若冲などの、個性的な画家たちが手掛けた作品を鑑賞できます。
伊藤若冲は18世紀の後半頃に活躍し、尾形光琳の画風や宗や元といった中国古画の技法を学び、独自の画風を確立した画家です。本企画展では伊藤若冲が生み出した作品のほか、円山応挙の「牡丹孔雀図」や「虎図」、呉春の「孔雀図」、曾我蕭白「虎図」なども展示されています。
なお、嵯峨嵐山文華館は本企画展を福田美術館と共同開催していますので、興味のある方は福田美術館の方へも行ってみると良いでしょう。
◆京(みやこ)のファンタジスタ ~若冲と同時代の画家たち
開催日:7月17日(土)~10月10日(日)
開催時間:10:00~17:00(休館日:火曜日)
開催場所:嵯峨嵐山文華館(京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11)
入館料:一般900円、高校生500円、小・中学生300円
※団体割引があります
公式サイト:http://www.samac.jp/exhibition/detail.php?id=16
動物を愛するフランス人彫刻家、フランソワ・ポンポンの回顧展が京都市京セラ美術館で開催されています。フランソワ・ポンポンはさまざまな動物彫刻を生み出しており、「シロクマ」がポンポンの優作として知られています。
フランソワ・ポンポンの回顧展は国内初開催となっており、群馬県立館林美術館、フランスのオルセー美術館やフランソワ・ポンポン美術館など出品された約90点もの作品を鑑賞することが可能です。愛らしい動物の彫刻に興味のある方は、ぜひ京都市京セラ美術館に足を運んでみてくださいね。
◆フランソワ・ポンポン展
開催日:2021年7月10日(土)~9月5日(日)
開催時間:10:00~18:00
開催場所:京都市京セラ美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町124)
入館料:一般1,800円、大学・高校生1,200円、小・中学生800円
※団体割引あり/未就学児は無料
公式サイト:https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20210710-20210905
村上華岳・山口薫・北大路魯山人展
何必館・京都現代美術館がこれまでに収集してきた3人の作家の作品を展示する、「村上華岳・山口薫・北大路魯山人展」が7月3日より開催しています。
村上華岳は、水墨による静物画・風景画などの作品を生み出した、京都画壇の日本画家です。手掛けた作品は、「梅柳の山」や「不動降魔剣 観音慈悲涙」など。山口薫はフランスにてモダンアートに接し、日本だけでなく海外でも評価される作品を誕生させました。山口の作品は、ヴェネツィア・ビエンナーレ展やサンパウロ・ビエンナーレ展に出品されたこともあります。
北大路魯山人は陶芸や書道、篆刻などの個性的な作品を手掛けた芸術家です。この展示会では、北大路が生み出した陶器や篆刻など名作を鑑賞できますよ。
◆村上華岳・山口薫・北大路魯山人展
開催日:2021年7月3日(土)~8月29日(日)
開催場所:何必館・京都現代美術館(京都府京都市東山区祇園町北側271)
入館料:一般1,000円、学生800円
公式サイト:http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html
集う人々-描かれた江戸のおしゃれ-
細見美術館で開催されている「集う人々-描かれた江戸のおしゃれ-」は、京都、江戸、奈良などの有楽図や名所図屛風が展示されています。さらに、江戸時代における人々の、個性溢れるファッションが描写された作品を鑑賞することが可能。
本展示会では、明暦の大火以前の江戸が描かれた「江戸名所遊楽図屛風」や、葛飾北斎が生み出した「五美人図」、多様な身分の人たちのファッションが描写された「江戸風俗図巻」といった作品が紹介されています。
◆集う人々-描かれた江戸のおしゃれ-
開催日:2021年6月4日(金)~8月15日(日)
開催時間:10:00~17:00
開催場所:細見美術館(京都市左京区岡崎最勝寺町6-3)
入館料:一般1,300円、学生1,000円
※障がい者の方への割引あり
公式サイト:https://www.emuseum.or.jp/exhibition/ex072/index.html
京都の美術館ではさまざまなイベントが開催されていますが、気になるイベントはありましたか?美術館に行く際は、近隣にある人気飲食店や観光スポットなども検索し、イベントと一緒に楽しむのがおすすめです。京都の美術館で素敵な夏の思い出を作ってくださいね。
writer:中村砂織
タグで検索