KYOTO LETTER 編集部
肌寒い季節が続き、今年も終わりが近づいてきましたね。 2023年、みなさんはどんな年にしたいですか? 今回は2023年1月に行ける、京都の展覧会をご紹介させていただきます。 新年のスタートからアートに触れることで、より感性豊かな自分で一年を過ごすことができるかもしれません。
2023年1月会期の京都の美術館は現代アートの展示がたくさん!ぜひ楽しんでいただきたいのでKYOTOLETTER編集部独自の「現代アートをたのしむ秘訣」をご紹介します。それは…・とにかく興味を持ったら足を運んでみること・”たった今の自分”を大切に、ぱっと浮かび上がった感想を楽しむこと この2点です。
知識や前もった学習なしに"たった今のあなた"で胸を張ってアートを見に行きましょう。その時のあなただからこそできる感じ方をぜひ、大切にしていただきたいのです。
必ずしもカンヴァスに油彩ではない、様々な種類の展示。アートの創造性は時代が進むほどに広がっているような気がします。アートの面白さは「まったく別の人間が同じ景色を見ていたかもしれない」というドキドキを感じることができる点ではないでしょうか。
ずっと昔のアーティストも現代のアーティストも、あなたと同じような景色を見ていたかもしれないのです。それってとても不思議で楽しいことですよね。
雅な雰囲気と現代の日本が共に花咲く厚みある京都で、そんな体験をしてみませんか?
京都市京セラ美術館ザ・トライアングルで開催されているのは、京都府生まれのアーティスト、藤田紗衣さんの展覧会。
カンヴァスを飛び出して仮想ボディをアートの枠組みとして最大限に活かします。
仮想ボディとは印刷の用語です。活字文字の大きさの基準となる範囲領域のことを指し、一般的には各々の文字間隔を確保するために、文字よりやや大きめの四角形を想定するそう。
参考:https://www.jfpi.or.jp/webyogo/index.php?term=478
活版印刷の名残を慈しむような言葉ですね。かつて存在したはずの、もはや仮想となった四角の枠組み。視覚的にぼやけた仮想ボディの可能性を見つめる展覧会です。
ザ トライアングル 藤田紗衣:仮想ボディに風開催期間:2022年10月8日(土)~2023年1月29日(日)時間:10:00~18:00開催場所:京都市京セラ美術館 ザ・トライアングル月曜日休館(ただし月曜が祝日の場合は開館) ※12月28日(水)~2023年1月2日(月)は年末年始のため休館観覧料:無料
京都国立近代美術館では日本初となるトゥオマス・ソパネン・コレクションが来日。フィンランドの伝統的な織物、リュイユの魅力に迫る展覧会です。冷え込む季節に遠くのお国の柔らかな織物を眺めると、唯一無二の体験になるのではないでしょうか。
トゥオマス・ソパネン・コレクションはリュイユの著名なコレクション。リュイユの歴史を、海を越え日本の皆様へ紹介すべく、主に1950年代以降制作の作品およそ40点が京都にやってきます。
この貴重な機会をぜひお見逃しなく!
「リュイユ―フィンランドのテキスタイル:トゥオマス・ソパネン・コレクション」
開催期間:2023年1月28日(土)~4月16日(日)時間:10:00~18:00(金曜日のみ午後8時まで開館。ただし2月3日、2月10日、4月14日を除く)月曜日休館開催場所:京都国立近代美術館 4F コレクション・ギャラリー内観覧料 一般:430円 大学生:130円 ※団体割引(20名以上)その他各種割引あり
何必館・京都現代美術館はニューヨーク在住の写真家・フォトジャーナリストであるエリオット・アーウィットを特集します。彼は世界的人気を誇る写真家、ジャーナリストとして活躍しています。1928年にパリに生を受け、アメリカに渡った先で活動を始めます。戦禍を逃れるための渡米でした。美術館で我々は、レンズ越しの彼と視点を共にすることができるでしょう。
世界を股にかけ歴史的な瞬間や著名人たちを数多く切り取ってきました。そこには20世紀を代表する事象や人物も。たんに記録に留まらず、被写体の素顔を魅力的に切り取り閉じ込めている写真。どちらもを贅沢に組み込むこの展示では60点ほどの作品を4つのテーマに分けて展示しています。作品に存在するのはユーモアと哀愁。彼の、歴史の瞬間へ向き合ってきたアーカイブです。
ジャーナリストである前にひとりの人間であったエリオット・アーウィット。4つのテーマとは。ずばり、一瞬の劇場、小さな隣人、子供の情景、時代の証言者。
”たった今のあなた”もまたひとりの人間として、彼の心に想いを通わせることでしょう。
「エリオット・アーウィットの世界 Elliott Erwitt展」開催期間:2022年10月15日(土)~2023年1月29日(日)時間:10:00~18:00(1/9のみ開館)月曜日休館 ※2022年12月26日(月)~2023年1月6日(金)冬季休業開催場所:何必館・京都現代美術館入場料 一般:1000円 学生:800円
お次は現代アートを少し離れて近代日本画をご紹介。
日本画は特殊な画材を使用し独自の手法によって、古くから世界中を魅了してきました。かの有名なフィンセント・ファン・ゴッホも日本画の魅力の虜となり、来日を夢見ていたといいます。
嵯峨嵐山の福田美術館のコレクション、福田コレクションにこの度約200点山本憲治氏の所蔵品が追加されたそうです。1月の下旬からは新たな顔ぶれのコレクションがあなたをお出迎えしてくれます。さらにパワーアップした福田美術館の日本画セクション。全展示作品が福田美術館で初公開という大変貴重な展覧会となっております。
今の日本画と変わらぬ点、変化した点、どちらもをたのしむことができるでしょう。静かにほうっと息つきたくなるようなラインナップ。
日本画を京都でご覧になったことはありますか?美術館入館までの京都の町並みを歩いてこそ、の鑑賞ができるかもしれません。
「日本画革命 ~魁夷・又造ら近代日本画の旗手」
開催期間:2023年1月28日(土)~2023年4月9日(日)時間:10:00~17:00開催場所:福田美術館火曜日休館(ただし3/21祝日は開館)入館料 一般、大学生:1300円高校生:700円小・中学生:400円※その他各種割引、嵯峨嵐山文華館との両館共通券取り扱いあり
美術館へ行った際にはぜひコレクション展を見てみてください!様々なジャンルを一様にたのしむことができるコレクション展。約13,000点ある所蔵品の中から、季節ごとにほぼ全ての作品を入れ替え、訪れるたびに違った作品が楽しめます。
現在京都国立近代美術館では、コロナウイルスの影響で世界各地へ飛び立っている予定であった日本画たちが数多く揃っています。
これらを一様に見ることのできるまさに一期一会の大チャンス。 ぜひご覧になってみてください。
その他、陶芸や染織などの工芸、写真など、第4回コレクション展にはおよそ150点が集結します。
展示品一覧はこちらhttps://www.momak.go.jp/wp-content/uploads/2022/11/22CG4_list_jp_1107.pdf
アートとはどんな題材を扱って私たちへ訴えかけてくるものか。たんとご覧ください。
「京都国立近代美術館 2022年度 第4回コレクション展」
期間:2022年10月8日(土)~2023年1月22日(日)[前期]10月8日(土)~11月27日(日)[後期] 11月29日(火)~1月22日(日)*こちらは先ほど紹介の京都国立近代美術館の企画展「トゥオマス・ソパネン・コレクション」とは会期が異なります。ご注意ください。場所:京都国立近代美術館時間:10:00~18:00(金曜日のみ午後8時まで開館)観覧料 一般 :430円 大学生:130円 高校生、18歳未満、65歳以上:無料
以上、1月に行くことのできる京都の注目すべき美術展を5つご紹介しました。寒い季節、しんと心や感覚を研ぎ澄ませアートに浸ってみませんか。現代アートに写真、日本画。多彩なアートがあなたとお会いできることを楽しみにしていることでしょう。
最後まで記事を読んでくださってありがとうございます。今回は下記の美術展様からチケットのプレゼントをいただけましたので2組4名様に読者プレゼントさせていただきます。
・「リュイユ―フィンランドのテキスタイル:トゥオマス・ソパネン・コレクション」 2組4名様・「日本画革命 ~魁夷・又造ら近代日本画の旗手」 2組4名様・京都市京セラ美術館 コレクションルーム チケット 2組4名様
●応募について応募方法:KYOTO LETTERオフィシャルインスタグラムの美術展チケットプレゼントの投稿をフォロー&コメントしていただいた方選考:応募の中から抽選で選ばせていただきます。締切期限:2023年1月23日 23:59まで
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