誰かの"想い"を、
届けるべき誰かに届ける仕事を

webライター

充紀さん

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■充紀
埼玉大学工学部応用化学科を中退後、美容師の知人とともに個人美容室の立ち上げ(Web集客と経理を中心に担当)。美容業界から離れたのち、フリーランスのWebライターとなって京都へ移住。現在、「空き家バンク京都」の公式アンバサダーも務める。

京都の伏見を拠点にフリーライターとして活動をする充紀さん。空き家の補修・活用に取り組む「空き家バンク京都」の公式アンバサダーとしても活動している充紀さんに、ライターになった経緯や普段どんなお仕事をしているのか、そしてお仕事への想いなどを伺った。


前職は友人と美容室の共同経営。キッカケは学生時代のガジェット系ブログ

― 充紀さん、今日はよろしくお願いします。まずなんですが、どうしてフリーライターになったのか、キッカケや経緯を教えてください。

充紀 : こちらこそよろしくお願い致します。フリーライターになったキッカケですか……。正直に言えば、「成り行きで」って感じですね(笑)

― 成り行きですか(笑)もう少し、具体的には?

充紀 : 前職では、中学からの友人と美容室の共同経営をしていたんです。友人が店長かつスタイリストで、僕は会計・経理とWeb集客が主な担当です。

お店に関することは接客はもちろん、店内ポップ作りやDIY的なことまで諸々と携わっていましたが、メインとしてはブログとTwitterです。記事やSNSを通じてファンを増やし、美容室への集客をしたり、オススメのシャンプーやヘアワックスなどを紹介してアフィリエイト収益を上げたり、といったことですね。

そんな経験があったので、ちょっとクラウドソーシングでライターの副業もやってみたんです。実は、美容室が軌道に乗ってくると、一緒に仕事をし始めた友人との価値観の相違が見えてきたこともありまして......。


― そうなんですね。そもそも、どうして美容の業界へ?


充紀 : 大学生の頃ガジェット系のブログをやってまして。それが多少ですが収益化できていたのをみて、友人が誘ってくれたのがキッカケです。

当時はまだインスタとかもなかったですし、インターネットをちゃんと活用している美容室なんてほとんどなかった頃です。ネット集客ができれば強いだろうと思って始めました。


― なるほど。ルーツはブログだったんですね。充紀さんが学生の頃と言うと、ちょうどブロガーブームが起きてましたよね。

充紀 : まさに、それに乗っかった形です! でも実は、高校生の頃はパソコンもほとんど触ったことないくらいだったんです。ですがiPhone4を買ったのをきっかけにアプリやガジェットにハマりまして笑

iPhone系のブログを読み漁って効率化アプリやタスク管理などを学ぶようになって、今度は自分で発信したくなった感じですね。それでMacbookも買って、ブログを始めたんです。

流行に乗っかってブロガー向けのセミナーやオフ会にも参加しているうちに、Twitterでの交流を起点にしてうまく収益化まで持っていけました。


― それで、美容師の友人と一緒に仕事する話につながるわけですね。



充紀 : その通りです。僕は大学で化学を専攻していたこともあり、科学系の専門書や論文を読むのも慣れています。パーマやトリートメントなどの成分や理論を化学的に深く理解し、良し悪しの判断することもできるので、お店で使う薬剤選びや、ブログ集客での信頼性向上につながりました。


過去の経験を武器に、ライターとして独立。


― それでいま、美容の記事とかを書かれたりしている?

充紀 : まさに、いま一番の収入源になっているのがヘアケア系のSEO記事執筆です。ネット集客をしたい個人の美容師さんのブログで、ゴーストライターとして記事を書いています。


― ホットペッパーなどのブログですか?

充紀 : いえ、サロンの自社サイトですね! 自社サイトの中にブログをつくって、そこでターゲットを定めてGoogle検索上位を狙いに行く記事を書いています。

例えば、ぼくのクライアントさんのひとりに、東京都内で髪質改善に力を入れている高級美容院のオーナーさんがいます。「くせ毛を治したい」とか「髪にハリコシやボリュームが欲しい」などといった、髪の毛に悩みをもった方をターゲットとしたお店です。

ブログでは「くせ毛 改善 方法」や「髪 ボリューム シャンプー」などのキーワードで検索上位を狙っていて、効果の高いヘアケア方法やプロ目線でオススメできる商品の紹介を、実体験や写真も交えて解説しています。


― 得意分野がそのまま生きているわけですね。

充紀 : まさに、これまでの経験がそのまま今に繋がっている感じですね!

ブログをやっていた経験から、WordPressやSEOの知識もある程度持っていますし、美容室の現場にいた経験から書くこともできます。加えて、大学時代の経験からパーマやトリートメントなどの仕組みや効果を科学的に解説することができます。

なので、僕に依頼してくださるクライアントさんは、個人で小規模ながらも「メンズカット」とか「髪質改善」とか、何かしら「大きな強み」を持っている方が多いんです。

それを広めたい、活かしたいって思っているけど、ネット集客をしようにも本業が忙しくて手が回らない。そんな方とタッグを組んで、お仕事させて頂いています。


興味がある人に、自分からアプローチを


― お仕事はTwitterとか見て、美容院の方から発注いただくのが一番多いですか?


充紀 : そうでもないです。いまメインでやらせてもらっているクライアントさんは、もともとはクラウドソーシングで出会った方です。しばらくクラウドソーシングを通してお仕事させてもらったあと、直接お店に行って自分の髪の毛を施術してもらい、技術や人柄にも納得した上で直契約を結びました。

それ以外だと、リアルやTwitter上で知り合った方に僕の方から営業をかけるのがほとんどです。興味のある人に出会った際、その方のWebサイトを見てみて「これはもっと伸ばせるな」っていう自信があればこちらから営業をかけ、提案書を出していく感じです。



― ご自分で営業されるんですね!充紀さんのTwitterプロフィールには「空き家バンク京都の公式アンバサダー」となっていましたが、そちらも自らご提案されたのでしょうか?

充紀 : はい、その通りです。空き家バンク京都の代表、鈴木さんとはシェアハウスの内見で偶然出会っただけだったのですが、初めてあった時から話が盛り上がりまして。シェアハウスの運営だけでなく色々なことをやられているようで、すごく面白い方だな、と。



― 充紀さんが鈴木さんをインタビューして書かれた記事も拝見させていただきました。とても面白かったです。



「負の遺産」と言われる空き家を再生・活用。京町屋に残された “想い” を次世代に繋ぐ「空き家バンク京都」




充紀 : ありがとうございます。そう、面白いことをしていて、代表の鈴木さんもとても魅力的な方なのに、空き家バンク京都さんのWebサイトはそれを伝えきれていないな、と感じまして……。

サイトの改善案やSEO施策を具体的に詰めて提案書を送って、それから一緒にお仕事させて頂いている感じですね!



― 凄いですね。直接の営業もされてるっていうのが良いですね。


充紀 : 僕は、贅沢ですけど「この人と仕事したいな」って思う人と仕事するっていうのをモットーにしていまして。笑


― 分かります。笑 充紀さんって自分と近い気がします。笑


充紀 : そうなんですね! 実は、ぼくもKYOTO LETTERさんがやってるのと似たようなことをやろうと考えたこともあって。


― そうなんですか!笑


充紀 : 全く同じではないんですが、近いことをやりたいなと思っています。KYOTO LETTERさんは「京都在住のWeb系のクリエイターさん向け」がメインかと思いますが、僕は「京都で店舗を構えて事業をやられている方」がメインのサイトを作ってみたいな、と。

京都で事業をやられていて「京都の伝統や、歴史あるお店を守っていきたい」という方、あるいは「京都の地で何かをやりたい」など想いを持って京都に来られた方などをインタビューして、事業やその方の"想い"を紹介していくようなサイトを作ってみたいなと思っています。

もっとも、もう少しライターとして今受け持っているお仕事が落ち着いてきてからにはなるんですが、とりあえずスモールにでも、できるだけ近いうちに始めていきたいなと考えています。笑


やってみて、感じたインタビューの魅力

― 充紀さんはインタビューが好きなんですね。


充紀 : そうですね! まだ始めたばかりなんですけど。笑

元々はSEOを意識したライティングとヘアケアの知識が武器で、ここまではそればっかりをやってきました。でも、これからもそればかりだと発展性がないな、と感じていまして……。正直、だんだん面白みがなくなってきてしまうんですよね。

得意なヘアケア系のSEO記事ばかり書いているので、どうしても「自分の過去の経験を切り売りしているだけ」というイメージになってしまうんです。新しい知識を調べたり、ユーザーリサーチを重ねたり、今の仕事も完全に単純作業というわけではないのですが、少しずつ作業化してきているのを感じます。


― なるほど。単純作業ですか。だからそろそろ、新しいことにチャレンジしたいというわけですね。


充紀 : そういうことですね。そんな想いもあって、中村洋太さんというライターさんのコンサルを受けてみたんです。中村さんは「自分にしか書けない、代替不可能な文章に書く」ことを大事にされている方で、ご自身の経験や行動力を活かして、まさにその言葉通りの記事を数々のメディアで書かれています。

コンサルではインタビューについてや営業のかけ方などを色々と教えてもらうだけでなく、お願いしてインタビューの練習をさせて頂きました。


― その時のことをまとめた記事は事前に送って頂きましたね。



人気ライター中村洋太さんが語る、SEOとインタビュー記事への想い



充紀 : 実際に中村さんにインタビューさせてもらって、それを記事にまとめてみて……。そしたら、「これもしかしたら向いているかも!」という感覚があったんです。そして何より、インタビューも執筆も本当に面白かった。

そのあと、先ほどご紹介いただいた鈴木さんのインタビュー記事を書いてみて、より強く確信しましたね。


― それめっちゃ良いですね。では、今後はインタビューを中心に方向転換していく感じなんですかね?


充紀 : そうですね、これから徐々に、インタビューに力を入れていきたいと思っています。

インタビューの中でいい質問ができると、その人の想いがすごく溢れてくるんです。そもそも何かのインタビューをする機会がある方って、何かしら想いを持って自ら行動をされている方ばかりです。

そんな、主体性があってイキイキとした方にインタビューできるって、僕自身が刺激を受け、学ぶことばかりですし、そこで感じた熱量をそのまま記事にして、読者に届けられたらと思っています。


― とても楽しみですね。もうひとつ事前に頂いていた、長野から京都に来られた建築学生さんのインタビュー記事も面白かったです。


若き建築学生が繋げる “想い” の連鎖。腐朽した築100年の長屋を「ゆるく繋がるコミュニケーションの場」に。

充紀 : やはりこちらの時も、インタビューをしているうちに柳沢さんがこのプロジェクトを通してやりたいことや、その先に見据えているものなど、柳沢さんの"想い"を強く感じました。

僕がインタビュー中に面白いと思ったお話は、僕がちゃんと届けさえすれば、別の誰かにとってもきっと面白いはずです。そういう発信を続けていって、誰かの想いを、届くべき人に届けるような仕事がしたいですね。

想いの重なる方と、お互いに納得のいく仕事をしていきたい



― なるほど。ありがとうございます。では、充紀さんが仕事をする上で大切にされていることをお聞きしてもよろしいでしょうか?


充紀 : 「納得のいく仕事をする」ことを大切にしています。これは、自分が納得できるという意味でも、相手が納得してくれるという意味でもあります。あるいは、僕が書いた記事を読んでくれた「読者さんが納得してくれる」ということでもあります。


― 確かに、読者さんもいますもんね。

充紀 : ライターになって最初の頃は「明らかにこれって、読者目線の記事じゃないよね」という案件を受けることもありました。そういうお仕事だとどうしても気乗りがしないですし、いい記事も書けません。「そういう仕事はしたくないし、しないようにしよう」と、割と早い段階から決めていました。


― うんうん。


充紀 : ライター自身、あるいはクライアントさん自身の個性や実体験が入らない記事は面白くないな、と。

ただリサーチしたことをまとめただけの中身が薄い記事だとしても、Google対策をうまくしただけで検索上位になれちゃうことだってあります。でもそういう仕事はしたくなくて。キーワードを押さえるためだけに読者の興味とズレた内容を書いて文字数をやたらに増やしたり、むやみやたらに網羅性を高めようとしたり……。

もしかすると、現在のGoogleのアルゴリズムでは優位に立てるのかも知れませんが、今後もっとGoogleの精度が上がっていけば、本当に読者にとって求められている情報だけが書かれた記事が上位に上がるようになるはずだと思うんです。

だから、その記事を届けるべき読者さんの意図をよく想像して、無駄はできるだけ省いて、ちゃんと価値のある文章を届けたいと思っています。


― はい。


充紀 : だから、そのあたりの価値観が合わないクライアントさんとのお仕事はできるだけしないようにしようと心がけています。

逆に、ちゃんと届けたい「想い」や「想いが乗ったプロダクト」を持っているクライアントさんと仕事をして、クライアントさんと価値観を共有して、想いを引き継いで記事を書きたいと思っています。


― 確かに、僕自身も考えることですが、クライアント側もそこで嘘をついてしまうと結局最後自分に返ってくると思いますので、大切な部分だと思います。


充紀 : 僕もそう思います。


京都の地で、京都の魅力ある人、魅力ある物を発信したい


― では、具体的には今後どういった方とお仕事をしていきたいとお考えでしょうか?


充紀 : 基本的には今までお伝えしてきた内容が全てです。でももっというと、せっかく京都という魅力ある場所に拠点を置いていますので、それを活かした活動していきたいと思っています。

昔から京都の土地で伝統を守って何かをやられてる人だったり、京都の地に惹かれて京都で何かをしたいと考えている人だったり。

そういった"想い"を持った方にインタビューして記事を書くなど、僕がお役に立てる分野で一緒にお仕事させていただけて、その想いをより多くの人たちに届けるお手伝いをさせて頂けたら、とてもやり甲斐がありますし、価値のあることだと思っています。


― お役に立てる分野というのは、インタビュー記事の他だと具体的にはSEOの記事や広告文を書いたりですかね。



充紀 : もちろんそれも可能ですし、他にも色々な形があるのかなと思っています。

一例として、いまアンバサダーとして活動させて頂いている空き家バンク京都さんとは、ただ記事を書いて広報活動しているだけじゃなくて、もっと内部に入って相互協力でお仕事に携わらせて頂いています。

例えば最近進めていることですと、ライターやイラストレーターなどで独立を目指している方で、京都へ移住を検討している方を対象として、スキル交換でシェアハウスの家賃相殺の取り組みを始めました。


空き家バンク京都と一緒にステップアップ!「挑戦するアナタ」を応援します


こちらは、ぼくがひとつのロールモデルとなって、フリーランスとしての働き方やライターとしてのスキルを提供することで実現した取り組みです。実は僕自身もこの形で、スキル交換で家賃無料にてシェアハウスをご提供いただいています。

今後もコワーキングスペース作りなどを進める予定でして、僕のフリーランスやライターとしての経験を活かして協力していきたいと思っています。

この例のように、想いや価値観が重なる方と仕事をしていれば新しいアイデアが出てくることもありますから、そんな事があれば僕ができることで協力させてもらえたらなと思っています。


― 面白いですね! 最後に、この記事を読まれる方にメッセージなどをお願いいたします。


充紀 : 最後までお読みくださりありがとうございます。京都で何か想いを持って事業をされている方、これからやっていこうと考えている方。そして、その想いをもっと発信していきたいと思ってらっしゃる方、ぜひご一緒にお仕事できたら嬉しいです!


― 充紀さん、今回はありがとうございました!


充紀 : こちらこそありがとうございました!


【編集後記】

充紀さんとはTwitterを通して繋がり、今回インタビューをさせていただきました。実際にお会いしてみて、Twitterを見ていて感じていた充紀さんの印象と一緒だな、と感じました。

ご自身でも「Twitterでは運用とかはあんまり考えていなくて、感じたことをただただ呟いているだけです。笑」とおっしゃっていましたが、まさにその通りなんだろうと思います。

充紀さんのTwitterを見ていただくと、その人柄がよく感じられるかと思いますので、感じが合う方は是非お問い合わせしてみてください。


充紀さんのTwitterはこちら

twitter.com/Mitsuki_SmiCof


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