-京都の素敵な商品を、デザインの視点からご紹介するKYOTO LETTERのコラム-
今回は、パステルを思わせる色鮮やかなデザインが素敵な、IRODORIの琥珀糖をご紹介します。IRODORIは、享和3年創業の老舗和菓子店「鶴屋吉信」が、2015年にスタートさせた新ブランドです。京都駅八条口のアスティロードに店舗を構え、鶴屋吉信の和菓子やIRODORI限定商品を販売。カフェスペースでは、季節の生菓子や抹茶パフェなど、和スイーツがいただけます。
店頭の目立つ場所にディスプレイされた琥珀糖。お店の前では、その美しさに思わず足を止める旅行客の姿が多く見受けられるほど。どんな味なのだろうと想像を膨らませながら、そのデザインに見とれてしまいます。
まるで食べる宝石、IRODORIの琥珀糖
琥珀糖とは、主に寒天や水あめ、砂糖などを使った伝統的な和菓子のこと。宝石のような美しさから、見て楽しみ味わう和菓子として人気です。
IRODORIの琥珀糖は、パステルのように彩り豊かなスティックタイプ。それぞれ、ラベンダー、ミント、ローズ、カモミール、ジャスミンのフレーバーが香ります。同封のカードには、パステルで色付けしたような風合いのデザインに、色ごとに異なるフレーバーを記載。この、可愛くもさりげない仕掛けは、琥珀糖の世界観を際立たせ、選ぶ楽しみやワクワク感を高めてくれます。
口に含むと、しゃりっとした食感の後に、ゼリー状の中身が舌の上で柔らかくほどける新感覚。カラーごとに異なるフレーバーが優しく香り、まるでお花畑にいるような感覚に。
IRODORIのコンセプト
老舗和菓子店の新たな挑戦として立ち上がったIRODORI。鶴屋吉信のシンボルである鶴を鳥とし、いろどりの“とり”をかけて「IRODORI 」と命名しました。その名の通り、琥珀糖をはじめ、カラフルな棒状の飴「有平糖」や、和製マカロンのように色とりどりの最中「IROMONAKA」など、どの商品も彩り鮮やかで、目で見て楽しみ味わうことができるラインアップです。
伝統ある和菓子の世界。和菓子が大好きという方も、普段あまり馴染みが無いという方も、手に取った人すべてを笑顔にする魔法のような素敵なデザインがここにありました。また、他店と一線を画すのは、その豊かなフレーバー。その日の気分でアロマを選ぶように、どのフレーバーにするか考えるのも楽しい時間になります。これからも、新感覚なデザインと味わいで、私たちを驚かせてくれそうなIRODORIに、目が離せません。
IRODORIの琥珀糖 公式オンラインhttps://www.tsuruyayoshinobu.jp/shop/pages/tenpo_irodori_gentei.aspx
writer:さとphotographer:徳田音夢
タグで検索