坂東さん
こんにちは、京都を拠点に活動しているフリーランスデザイナーの坂東進亮(bando design office)と申します。 「ロゴの分解」連載の3回目です!
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<経歴>
2011年から約8年間、東京の企業にてデザイナーとして勤務
2018年末に退職し2019年より独立しフリーランス として活動
現在、フリーランスとして3年目を迎える
これまでに新規設立に伴う企業様のロゴマークデザイン、ロゴリニューアル、飲食店のロゴマークデザインなどを手がける
<活動領域>
・ロゴマークを中心としたCI(コーポレートアイデンティティ)/VI(ビジュアルアイデンティティ)
・名刺、封筒、レターヘッドなど、企業様に必要な各種ツールデザイン
・ブランディング
・チラシ/ポスターなどの各種グラフィックデザイン
この「ロゴの分解」コラムでは、私自身がデザインしたロゴマークを題材に、どのような論理的根拠のもとにデザインしているのか、をお話させていただきます。
私自身のデザインに対する姿勢を見ていただければ嬉しいですし、また少しでもデザインの面白さ、奥深さを感じていただければ幸いです。
今回紹介させていただくのは、先月デザインさせていただいたばかりのコドモバイク様のロゴマークデザインです。「コドモバイク」はこども向けのペダル無し自転車の情報サイトです。サイトの名称変更に伴いロゴマークデザインのご依頼をいただきました。
過去2回の連載では「シンボルマーク」にスポットを当てて紹介させていただきましたが、今回は「ロゴタイプ(「コドモバイク」の文字部分)」をどのようにデザインしたか、についてお話させていただきます。
今回のロゴタイプは既成フォントではなく、オリジナルでゼロからデザインさせていただきました。
ロゴタイプをデザインする上で、お客様と確認した共通のキーワードが「元気」「力強さ」「遊び心」「子どもらしさ」の4つです。この4つのキーワードから、私の頭の中でいくつかの条件を定めました。
では、残った2つのキーワードの「遊び心」「子どもらしさ」をどう表現するか考えました。
それが次の2つです。
今回はロゴタイプの「ド」と「バ」にある濁点に注目しました。
本来濁点は2本の「線」で表現することが多いですが、今回は自転車のタイヤと同じように2つの「円/点」で表現することにしました。マークのタイヤ部分と同様に、この濁点だけ色を変えることで、マークと並べて見たときに一定のリズムが生まれ、楽しく遊び心のあるデザインになるのではと考えました。
角ばった文字の中にある唯一の丸がアクセントにもなり、そのわずかに生まれる違和感が「コドモバイク」の世界観を表現するのに最適でした。
2つ目が「要素を繰り返す」ということです。
様々な要素から成り立った複雑な文字ではなく、数少ない要素を繰り返した文字にすることで、シンプルで面白い子どもらしいデザインになると考えました。積み木やレゴブロックのようなイメージです。
そこで今回は、①一辺が短い線②直線③円の3つの要素に限定をしました。それらを回転させたり角度を変えたり削ったりしながら繰り返すことで「コドモバイク」という文字を完成させました。
非常に単調な図形を繰り返すことで、楽しいワクワクしたようなイメージを表現できているのではと思います。
同様のイメージでのデザインを考えている方はぜひ参考にしてみてください!
今回はコドモバイク様のロゴマークデザインについて説明させていただきました。
これまでとは少し違うアプローチでしたが、いかがでしたでしょうか。ご感想いただけると嬉しいです。
今後もこの「ロゴの分解」シリーズコラムでは、私がデザインしたロゴマークをもとに、「ロゴの分解」のお話をさせていただきます。次回もお楽しみにしてください!(今後は月一掲載の予定です)
読んでいただきありがとうございました。
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