イラストレーター
荒井照未さん
■荒井照未
大阪芸術大学美術学科卒。
デザイン事務所を経てフリーランスのイラストレーターとして活動を開始。
鈴木成一装丁イラストレーション塾受講。
Adobe Creative Residency Community Fund選出。
人物画を中心に広告や雑誌にイラストを提供しています。
日本国内のみならずアメリカ・香港・スイス・ベルギーなど海外からのオファーも多い。
現在のテイストへのきっかけ
・どのように現在のようなテイスト・タッチになったのでしょうか?
最初は森本美由紀さんに憧れて、墨汁や筆ペンを使ったドローイングを中心に描いていたのですが思うように描けず、点描のようなタッチや80年代風など色々試行錯誤してました。数年前からまた原点に帰って今の筆を使った水彩などのドローイングになりました。
・確かに森本さんの影響を感じます。
もともとアート系で油絵をやっていましたが、海外のファッション雑誌の挿絵に使われているファッションイラストを見て、イラストは少し子供っぽいイメージがありましたが、こんなオシャレなものもあるんだなと思って、かっこいいビジュアルを作りたいって思ってやり始めました。
・この作品は森本さんをオマージュしているんですよね?
そうなんです。実際にこの作品の繋がりで、かつて森本さんも担当されてたお仕事をさせて頂く機会があり、とても嬉しかったです。
アメリカ・香港・スイス・ベルギーなど海外からのオファー
・海外からの引き合いが多いのは荒井さんのタッチが海外の方に受け入れられやすいのでしょうか?
そうですね、自分でも海外向けのテイストだと感じていたので、まず海外向けの発信をしていました。Behanceで作品を掲載して、そこからのオファーが多いです。
KYOTO LETTER design PRoductionページについて
・今回荒井さんに代理店ページのドローイングを制作いただいて、とても素敵なページが完成してとても嬉しいです。荒井さんにKYOTO LETTERの世界観を汲み取っていただいて、クリエイティブな香りがするページができたと思います。
ありがとうございます。いつもは写実的なポートレイトでの依頼が多く、人物画以外にもチャレンジしたいと思っていたタイミングだったので、こちらも嬉しかったです。
アナログとデジタルの融合
・荒井さんの強みは「アナログで描く事とデジタルも使える事。」とお聞きしていますが、基本的にはポートレイトの女性などは実際にアナログで一度描かれているのでしょうか?
そうですね。実際に紙に描いて、それをパソコンに取り込んでいます。パソコン上ではゴミを取って微調整程度の場合や、フォトショップで合成や大幅に手を入れる場合もあるので、アナログの良さと手描きでは出来ない事を状況に合わせてフレキシブルに調整できるのが強みですね。
・ありがとうございます!ではKYOTO LETTERのオブジェクトも一度アナログで描いていただいているのですね…!嬉しいです。
Adobe Creative Residency Community Fund選出
・こちらはどのような経緯で選出されたのでしょうか?
Adobeさんのコロナ渦で支援プロジェクトとしてクリエイターを募集されてて、宝くじくらいの感覚で応募したら運良く選んでいただきビックリしました。これは以前から動画をやってみたいと思っていたので「アプリを覚える所から1ヶ月で動画作品を作る」という個人プロジェクトです。初歩的な事しかしていないので、自分と同じような初心者の方の参考事例になればと思い制作しました。2週間でアプリの使い方を勉強し、1週間で素材やプラグイン等のリサーチや案出し、1週間でイラストを描いて・編集をしてという感じでやりました。
・めちゃくちゃ大変!実際馬の動いているところなど本当にアニメって感じですよね。
そうですね。人物が動くところも約3秒ほどのシーンで35枚の水彩画を描いて、それをスキャンしてという感じでやっています。笑
・すごい…ぜひみなさんこちらから動画観てみてください!圧巻です。
Dream | Adobe Community Fund Project from Terumi Arai on Vimeo.
これからは色々なモチーフを描いていきたい
今は人物画を中心として描いていますが、今後は植物や風景など様々なモチーフも描いていこうと思っているので、よかったらSNS等フォローして見守っていただければ嬉しいです。
・今日はありがとうございました!ありがとうございました!
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